【データ】台湾人・タイ人の訪日旅行に関する意識調査


 アジア・インタラクション・サポートは3日、「台湾人・タイ人の訪日旅行に関する意識調査」の結果を発表した。

インバウンド事業を展開し、台湾・香港向けの訪日旅行Webメディア「步步日本(ブーブーニホン)」タイ向けの訪日旅行Webメディア「Chill Chill Japan(チルチルジャパン)」を運営する株式会社アジア・インタラクション・サポート(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 青木達夫)は、台湾人とタイ人を対象に日本旅行に関する意識調査(調査期間2022年2月9日〜3月9日)を実施しました。2カ国とも大半の人々が日本の観光客受け入れ再開後1年以内の訪日を希望し、旅行予算も日数も増やす人が多いという訪日旅行への強い期待感を示すものとなりました。2カ国がほぼ共通した結果になったことを見ると、この2カ国に限らず訪日旅行経験者の多くが同様の期待感を持っているのではないかと想像できる結果となりました。
【調査結果まとめ】
●台湾人の訪日経験者では約8割(推定1069万人)の人が1年以内の訪日を検討し、タイ人では9割(推定232万人)を超える人が1年以内の訪日を希望
●コロナ後の訪日旅行の「予算」「日数」はいずれも従来より増加が見込まれる

  • 日本が観光客受け入れを再開したら「1年以内に行きたい」と考えている台湾人は約8割、タイ人では9割以上!

日本が観光客受け入れを再開した後の訪日タイミングに関する質問の結果、訪日経験者では「すぐに行きたい」「半年以内に行きたい」「1年以内に行きたい」を合わせた1年以内の訪日を希望している人の割合は台湾人が78.0%、タイ人が93.1%、と大半の方が1年以内の訪日を希望していることがわかりました。
日本政府観光局によると、台湾人の訪日旅行経験者数は1370万人、タイ人の訪日旅行経験者数は249万人と推計されている(日本政府観光局「22市場基礎調査」2022年4月28日発表データより)。今回の調査結果から推計すると、台湾人で1069万人、タイ人で232万人が1年以内の訪日を希望していると考えられ、この数は2019年の訪日数(台湾人:489万人、タイ人:131万人)を大きく越えるものです。
また、特にタイ人では「すぐに行きたい」と回答した数が36.8%「半年以内に行きたい」との合計で62.1%に上り、訪日旅行再開後より早い段階で日本旅行に行きたいと考えていることが分かる結果になりました。
一方で、台湾もタイもコロナ前の2019年の訪日観光客の旅行形態では、個人手配及び個人旅行パッケージの割合が7割を超えています。ビザを必要とする団体旅行の解禁が6月10日に迫っていますが、本格的な訪日台湾人・タイ人観光客の増加はビザ不要の個人での訪日旅行が解禁された後になるという予測もあります。

  • コロナ後、最初に日本旅行する時の予算は増加傾向!

 

 

コロナ後の日本旅行の「予算」に関する質問の結果、訪日経験者で「従来より多い予算」と回答した方は台湾人で39.9%、タイ人で41.8%とどちらも4割近い結果になりました。一方「従来より少ない予算」と回答した方は台湾人で2.5%、タイ人で2.7%とわずかで、「予算」を増やす意向が圧倒的に多い結果となっています。どちらの市場もコロナ後の訪日旅行に関しては、今までと同水準もしくは増加の予算になる人が8割を超え、コロナ後のトレンドとしてこれまでより「旅行予算」を増やすことが予想されます。

  • コロナ後の訪日旅行日数も増加傾向に!

コロナ後の日本旅行の「日数」に関する質問の結果、訪日経験者で「従来より多い日数」と回答した方は台湾人で26.9%、タイ人で34.5%となりました。一方「従来より少ない日数」と回答した方は台湾人で3.8%、タイ人で4.1%とわずかで、「日数」を増やす意向が圧倒的に多い結果となっています。コロナ後のトレンドとしてこれまでよりも「旅行日数」を伸ばすことが予想されます。

【調査概要】
調査対象: 日本旅行に関心をもつ台湾人・タイ人
サンプル: 台湾人 2,913名(うち訪日経験者 2,680名の回答を集計)、タイ人 2,113名(うち訪日経験者 1,631名の回答を集計)
調査方法: インターネットアンケート調査
実施時期: 2022年2月9日~3月9日


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