エフェクチュアルは4月27日、「地図アプリの利用に関する調査」の結果を発表した。
■調査背景
店舗検索に地図アプリが使われることが一般的になり、掲載される情報が店舗の集客に影響を及ぼすと考えられています。地図アプリは、商圏内のターゲットユーザーにダイレクトに店舗を認知させるため、来店確率の高いユーザーにアプローチすることができ、集客拡大につながる優秀な集客チャネルとして注目されています。そのためユーザーが地図アプリで参考にしている内容を充実させ、他店舗と差別化を図ることが店舗集客において重要な鍵となります。
2019年1月に同様の調査を実施した際の傾向と比較しながら、ユーザーの地図アプリの利用状況、何を目的に利用しているのか、お店の決め手となるポイントなどを分析しました。
■TOPICS
・使ったことがある地図アプリ1位は「Googleマップ」! 約9割が使用経験あり
・地図アプリの使用目的1位は「経路検索やカーナビとして使用」、2位は「店舗の情報確認として使用」。店舗情報や口コミを地図アプリで確認する人が増加
・お店を決めるポイントは「レビューの星の数」「情報量」が上昇中!特に女性は口コミを重視する傾向が明らかに
■「地図アプリの利用に関する調査」調査レポート
- 使ったことがある地図アプリを教えてください。
使ったことがある地図アプリ1位は「Googleマップ」!約9割が使用経験あり
1位は「Googleマップ」、2位は「Yahoo!MAP」となりました。その差は50ポイント以上も開き、2019年より「Googleマップ」が5.2ポイント増加していることから、使用率が高くなっていることが分かります。
「Googleマップ」は多機能、且つオフラインでも利用が可能なため、利用しているユーザーが多いことが考えられます。
「NAVITIME」と「Appleマップ」はほぼ同等の使用率となりました。また、「使ったことがない」割合は1.8ポイント減少し、地図アプリ自体のユーザーも増加していることが分かります。
- どのような目的で地図アプリを使いますか?
地図アプリの使用目的1位は「経路検索やカーナビとして使用」、2位は「店舗の情報確認として使用」。店舗情報や口コミを地図アプリで確認する人が増加
2019年に引き続き「経路検索やカーナビとして使用」が1位。次いで2位は「店舗の情報確認(住所や立地など)」となりました。
「経路検索やカーナビとして使用」以外の全ての項目で、回答が増加し、中でも「口コミを見る」「店舗情報の確認」「地図サイトからウェブサイトを見る」の3項目の割合は3.5ポイント以上と大きく伸びていることがわかります。
また、順位の変動はありませんでしたが、経路検索やカーナビとしての使用の他に、口コミやウェブサイト、写真などの情報を求めているユーザーが増え、地図アプリの使用方法に変化が出ていることが分かります。
- お店を決める時に決め手となるポイントを教えてください。
お店を決めるポイントは「レビューの星の数」「情報量」が上昇中!?特に女性は口コミを重視する傾向が明らかに
お店を決めるポイントは「距離」と「レビューの星の数」が同等になりました。過去の調査と比較すると、距離だけではなく、お店の情報となる「レビューの星の数」「写真」「情報量」などを見てから決める人が増加していることが分かる結果となりました。
男女別で比較すると、男性は以前と同様「距離」が1位となりましたが、割合としては4ポイント減少しました。一方で「写真」が2.2ポイント、「登録されている情報量」が6.4ポイント増加しています。
女性は「レビューの星の数」が6.3ポイント増加し、1位となりました。以前1位だった「距離」は大幅に減少しています。また、「登録されている情報量」は5.7ポイント増加しました。
共通して、「情報量」が大幅に増加しており、情報の質だけではなく登録情報が多いこともユーザーの信頼に繋がっていることが伺えます。
また、女性は利用者の口コミや投稿した内容、雰囲気などを気にしてお店を選んでいることや、男性は決め手となるポイントが徐々に変化してきていることが考えられます。
■調査概要
調査元:株式会社エフェクチュアルの依頼によりマクロミルが調査
調査人数:330名
調査対象:全国の10代~50代の男女
調査期間:2021年3月18日(木)〜2021年3年20日(土)
調査方法:インターネットリサーチ
過去調査実績:2019年1月にも同様の調査実施
https://effectual.co.jp/2019/02/19/地図アプリの利用トレンドをレポート/