アクトインディは7月27日、夏の家族旅行に関する意識調査「1570人に聞いたwithコロナの夏遊び計画」を発表した。
《この夏の家族おでかけの全体傾向および春の調査との差異は?》
- Withコロナではマイクロツーリズムが主流に
- 春の調査に比べ若干「旅行」「帰省」の回答下がるも人気1位はやはり「旅行」
- 近場に何回も出かけるのが今年流
- 「家族だけ」での旅行・おでかけ志向が春より増加、コロナ禍の下での思い出作りに腐心
- 帰省は昨年より増加も通常年より日数を減らす傾向が強い
- 猛暑予想から、プール・海水浴、花火など涼を感じる行動がより人気を集めている
《マイクロツーリズム志向で人気のおでかけ、スポットは?》
近場のおでかけ(マイクロツーリズム)を志向している具体的な例としては、1日遊べる(大きな)公園、バーベキュー&自転車、シェア畑などがあります。
また今年の大河ドラマに合わせ、渋沢栄一をめぐる旅や、比較的静かに遊べるアートなスポットにも関心が高まっているようです。
密を避けられると昨年来流行っているアウトドアに関しては、キャンピングカーレンタルやアウトドアアクティビティ、キャンプなどが注目されています。
コロナ対策に万全を期しつつ、子どもたちに爽やかでダイナミックな夏の思い出を、という願いが感じられます。
《具体的な調査結果から注目点をピックアップ》
Q:「今年の夏に子どもとやりたいことは?」⇒ A:1位は「旅行」
旅行(1位)、花火(2位)、プール(3位)、キャンプ(4位)、海水浴(5位)、水族館(6位)、帰省(7位)、遊園地(8位)、動物園(9位)、牧場、東京オリンピック・パラリンピック(TV)観戦(10位)の順となりました。夏らしく、涼を求めるものが人気となっています。
Q:「夏休みの旅行の予定は?」⇒ A:3割の家庭が旅行を予定、春より1割の増加に留まる
3月の同一設問では、2割の家庭が旅行を予定、と回答していましたが、直近の6~7月の調査段階でも、まだ3割しか旅行予定を立てていないことがわかりました。一般に夏休みの旅行計画は予約等の関係で1カ月以上前から計画を立てる傾向が強いとされることから、今年はまだ旅行に慎重な家庭が多いことがわかります。
Q:「おでかけは何回くらい?」⇒ A:「2〜3回」が春より増加、6割近くに。4回以上も増加
旅行期間を短くしつつ、複数回でかけたいと考えている家庭が多いようです。もっとも多いのは2~3回(3月178名→今回265名)、4回以上の回答も増加(3月60名→今回73名)し、コロナ禍の下、少しでも夏休みのおでかけを満喫したい、という思いが感じられます。
Q:「どんな場所へ行く?」⇒ A:春に比べ遠隔地から近場のおでかけへのシフトが鮮明に
3月時点では予定を立てている家庭のうち、9割以上が泊まりがけでの旅行を予定していましたが、今回「飛行機や新幹線を使って移動する遠隔地」の回答が減り、居住地近郊や日帰り圏へのおでかけ予定の回答が大きく増加しました。こうしたところにもコロナ禍の影響が見て取れます。
《今年の夏休みの旅行単位・帰省は?》
Q:「旅行の同伴者は?」⇒ A:「家族だけ」の回答が1.4倍以上に
「家族だけで旅行・おでかけする」という回答が春に比べ1.4倍以上になりました。新型コロナウィルス感染症の感染状況が一進一退を続ける中、安全な旅行・おでかけを意識している傾向が出ています。
Q:「帰省しますか?」⇒ A:昨年に比べると「帰省する」が増加、ただし日数を減らすケースが多い
春に調査した昨年の帰省実績に比べると、この夏は「いつも通り帰省する」「日数を減らして帰省する」の合計が1.5倍以上に増加しています。特に「日数を減らして・・・」は1.8倍となっており、現在の社会状況に配慮しつつ、帰省しようと考えている家庭が増えていることがわかります。
《今年の夏休みの普段の過ごし方は?》
Q:「夏休み期間中、旅行以外はどう過ごしますか?」⇒ A:「水遊び」「屋内遊具施設」が増加
春に調査した昨年実績に比べ「自宅のビニールプールで水遊び」「近くの屋内遊具施設」といった過ごし方への回答が2倍以上に増えました。昨年より状況が改善されていることと、今年は梅雨入りが早く、調査段階で梅雨明けも早いことが予想され、猛暑予想も出ていたことから、こうした回答に繋がっていると推測されます。