コンサルタントのリョケンはこのほど、全国の旅館・ホテルに四半期ごとに行っている短期観測アンケートの9月分を公表した。この夏休みの客数実績は増加の割合が前年調査から増えたものの、近畿・中国は減少が約7割を占めた。豪雨などの自然災害が影響したと見られる。秋の見込みも近畿・中国などで5割以上が減少と厳しい状況だ。
夏休みの自館の客数実績は、増加傾向が28.3%、横ばい傾向が32.3%、減少傾向が39.4%。前年調査との比較では、増加傾向が2.5ポイント上昇。横ばい傾向は1.7ポイント、減少傾向は0.8ポイントそれぞれ低下した。
ただ、近畿・中国に限ると、増加傾向がなく、減少傾向が70.6%、横ばい傾向が29.4%となった。
基本宿泊単価は、上昇傾向が28.3%で、前年調査から10.6ポイント低下。横ばい傾向は56.6%、下降傾向は15.2%で、前年からそれぞれ6.1ポイント、4.7ポイント上昇した。
一方、秋の自館の客数見込みは、増加傾向が25.3%、横ばい傾向が34.3%、減少傾向が40.4%。
地区別では、東海で52.9%、北陸で57.1%、近畿・中国で52.9%と、過半数が減少傾向と回答している。
基本宿泊単価は、上昇傾向が13.1%、横ばい傾向が74.7%、下降傾向が12.1%。7割以上が横ばい傾向と回答している。