今回は、新サービス「スナップレイス・モニター」を用いて日本の全17業種の職業の仕事満足度を分析しました。その結果を17業種別の仕事満足度ランキングとして発表致しました。
■17業種別の仕事満足度ランキングの分析対象データと分析手法
分析対象データは、17業種に関連する内容が含まれる最新(2018年8月11日時点)約10万ツイートを対象としました。そのうえで、すべてのツイートに対して強力な自然言語処理と機械学習エンジンを活用し、仕事満足度を20段階で定量化。そのツイートの分布から満足度の加重平均を行うことで仕事満足度を算出し、ランキング化しました。
■仕事満足度の分析結果総括
業種全体として1位でも仕事満足度が59.4%、全業種の平均でも49.4%と、日本全体で見ても仕事への満足度は低い水準であることが分かりました。
しかし、業種別に個別で見てみると、中には90%以上の高い水準で満足している人が多い業種や、10%以下の水準で満足していない(大変不満に思っている)人が多い業種なども判明しました。そこで業種別に仕事満足度の分布とその特徴を公開します。分布ヒストグラムの見方は、1が大変満足(満足度100%)、-1が大変不満(満足度0%)を示し、右に行けば行くほど満足度が高いという形になっています。
■仕事満足度の高い業種ベスト3
第1位 学術研究・専門技術サービス業 59.4%
これは企業の研究職や大学教授、弁護士などが該当します。満足も不満もない中心の層も多くいる中で、不満に思っている層が比較的少なく、特に高いレベルで満足している人も多い職業となっています。
第2位 製造業 53.5%
こちらはいわゆるモノづくりの業種に該当します。学術研究・専門技術サービス業と異なり、不満も満足もしていない中間層が多く、比較的満足感のブレが少ないという特徴がありました。
第3位 教育業・学習支援業 53.2%
教師や学習塾の先生などが該当します。不満な人も人数として多い一方、一定水準で満足している人も多い仕事となっています。人数として不満に感じている人も多い中で、一定の高い水準で満足する人も多く、人によって満足度の差が激しい仕事といえます。
■満足度の低い業種ベスト3
ワースト1位(第17位) 金融・保険業 39.2%
銀行や証券、保険などが該当します。学生の就職活動での人気ランキングでは上位を占める金融も、仕事満足度調査結果ではワースト1位となりました。特徴としては大変不満のレベルの人の割合が多く、大変不満に思っているか、又は特に満足も不満もないというどちらかという状況でした。満足に感じている人は、ごく少数のようです。
ワースト2位(第16位) 建設業 44.1%
次に満足度が低かったのは建設業となりました。全体としては他業種と比較すると偏りなく広範囲に分布しており、満足している人もいれば不満な人も多く、どちらかというと強く不満を持つ人が人数として多くなりやすい仕事といえます。
ワースト3位(第15位) 不動産業 44.4%
不動産業は満足も不満にも思っていない人が多くを占め、高い満足度が得られにくい仕事ということが分かりました。その中で、強く不満に思っている人も一定数いるため、このような結果となりました。
上記でご紹介した1~17位のすべての仕事満足度の分布はこちら
https://snaplace-m.jp/17occp/
スナップレイス・モニターでは、業種別だけではなくもっと詳細な職業別や企業別ランキング、商品やサービスのランキング等、今後もSNS口コミを分析した結果判明したバイアスのない真のランキングを調査結果として発表していきます。今後もぜひスナップレイス・モニターの調査にご注目ください。
スナップレイス・モニターとは?
強力な自然言語処理と機械学習エンジンを活用し、SNS上の口コミの感情分析を行うことで顧客満足度を瞬時に20段階で定量化します。いわゆるソーシャルリスニングにより、SNS上の口コミを活用しているため、過去の顧客満足度も知ることができます。さらに特徴的なのは競合施設やサービス・商品の顧客満足度とも比較することができる点です。施設やサービス、商品の顧客満足度を継続的にモニタリングすることで、競合と比較して顧客満足度が低下している場合はそれを即座に感知して改善できます。また、顧客満足度が向上している場合はそれを即座に感知し、さらに改善することで満足度の向上につなげることが可能です。これまで数値化が難しかった本当の顧客満足度が分かる次世代のサービスです。
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