日本サウナ・温冷浴総合研究所は4日、「日本のサウナ実態調査2021」の結果を発表した。
【日本のサウナ実態調査2021】
3月7日は「サウナの日」※1 累計5年間のサウナ・温冷浴人口推移調査発表
サウナブームと言われるものの、利用者人口はほぼ横ばい。コロナの影響もあってか利用者数は過去最低。
※1:「サウナの日」とは、公益社団法人 日本サウナ・スパ協会が申請し、一般社団法人 日本記念日協会に登録された。いわれは、サ(3)ウナ(7)の語呂合わせによるもの。
日本各地でサウナシーンを盛り上げるイベントが開催される。
※2:温冷浴とは「熱気浴/蒸気浴→冷水浴→外気浴」のサイクルのこと
一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所(以下:日本サウナ総研)は、 2017年より続けている日本におけるサウナ・温冷浴の実態調査を行い、3/7のサウナの日に先立ってその調査結果を発表している。
これまでのリリース https://kyodonewsprwire.jp/author/H104337
<調査背景>
一般社団法人 日本サウナ・温冷浴総合研究所(本社:千葉県船橋市。代表:立花玲二。以下、日本サウナ総研)は、2020年12月に日本全国1万人の成人男女を対象とした『日本のサウナ実態調査』を実施した。
(調査方法・インターネット調査 対象18~69歳の男性5015人 女性4985人)
<主な調査結果>
1.サウナ愛好家人口推移
図1-1:サウナ愛好家推計人口(2017~2021)
図1-2:サウナ愛好家推移割合(2017~2021)
2017年の調査開始以降「年に1回以上サウナに入る人」「月に1回以上サウナに入る人」「月に4回以上サウナに入る人」をそれぞれ「ライトサウナー」「ミドルサウナー」「ヘビーサウナー」と区分し調査・推計を行ってきた。5年前に比べてサウナを取り巻く環境も変化してきたので今回のリリースを機により細分化した推計数値を算出した(経年変化を捕捉するにあたり集計推計方法を変更したため、過去のリリースと一部・数値が変動している。)
サウナ・温冷浴に関しては、ブームが来ているとの報道はあるが人口推移を取ってみると、そこまでの大きな変化は見られていない。2017年(2879万人/26.6%)から2019(2747万人/25.4%)まで微減が続き、2020年に復調(2824万/26.1%)した。今回の2021年は2584万人/23.9%と調査開始以来最低の利用者数となった。
利用頻度別での数値を見ると、 2021年の年1回以上月1回未満の「ライトサウナー」は1652万人/15.3%で、月1回以上月4回未満の「ミドルサウナー」は523万人/5.5%で、双方過去最低となる一方で、月4回以上サウナを利用する「ヘビーサウナー」は339万人/3.1%でこの層のみ2019年以来微増しており根強い愛好者たちがいることがわかる。
2.温冷浴認知度について
図2-1:温冷浴認知度の推移(2017~2021)
温冷浴(「熱気浴/蒸気浴→冷水浴→外気浴」のサイクル)に関しては調査開始以来「知らない」が減少し(2021年31.1%)、「知っていて、実践している」が増加し(2021年27.3%)続けている。また昨年リリースのとおり2020年には「聞いたことがあるがやっていない」が「知らない」を超えた。温冷浴の認知と実践が増えていることが伺える。
図2-2:サウナ利用頻度ごとの温冷浴実践割合
一方サウナ利用頻度ごとの温冷浴実践割合に関しては利用頻度が高くなればなるほど、実践割合も高くなっている。(月15回以上の集計結果は、他の層と比較し相対的にサンプルサイズが小さい点に注意が必要であり、統計的には参考値情報に留める)
サウナブームに関する報道や、漫画やドラマなどのサウナに関するコンテンツや、サウナに関する団体などが増えたことで、温冷浴というものを知る機会も増えた影響が出ているのかもしれない。
3.コロナによるサウナ利用回数の変化
図3-1:コロナによるサウナ利用回数の変化
前述「1.サウナ愛好家人口推移」のように2020年から2021年で愛好者人口が減少した。この大きな要因の一つと思われるコロナによる影響を調査したところ60.6%が「サウナに行く回数が減った」と回答した。
図3-2:サウナ利用頻度ごとのコロナによるサウナ利用回数の変化
サウナの利用頻度ごとに集計したところ、「行く機会が減った」と回答した人が概ねどの頻度の層でも60%程度だった。一方サウナに行く頻度が高い層では「サウナに行く回数が増えた」と回答する方も一定量見受けられる(月15回以上の集計結果は、他の層と比較し相対的にサンプルサイズが小さい点に注意が必要であり、統計的には参考値情報に留める)。