テレビや雑誌、ウェブなどで「観光列車」の特集をよく見かける。そこでJTBは9月26日、旅のアンケートを実施し、「観光列車」に対する興味関心、何を魅力に感じているかなどについて調査した。
まず「国内旅行先で観光列車に乗ることに関心はあるか」を聞いた=図表1。観光列車に「関心がある」と回答したのは42%。これに「少し関心がある」の41%を合わせると83%となり、多くの人が観光列車に関心を抱いている。
次に「実際に観光列車に乗ったことはあるか」聞くと、「乗ったことがある」は37%=図表2。関心がある人は80%以上だが、乗車経験のある人はまだ限定的だ。
実際に乗ったことがある人に「その列車を選んだ理由は何か」を聞いた(複数選択)=図表3。回答数が最も多かったのは「列車の外観」で、「特別感のある見た目が重視されているのだろうか」とJTB。次に観光列車の醍醐味である「景色」、そして「座席、内装」と続いている。
同様に、乗ったことがある人に「一番印象的だった列車は何か」も聞いた=図表4。1位となったのは「リゾートしらかみ」で、その理由には「景色がとても良い」「津軽三味線の演奏」「途中下車の時間があったから」が挙がった。2位の「くしろ湿原ノロッコ号」は「自然、景色がとても良かった」「丹頂鶴の飛来が見られて良かった」「風情があった」、3位の「特急ゆふいんの森」は「内装が素敵」「外観が良い」「サービスが良かった」という声が多かった。
「観光列車に乗ることが目的で、旅先を決めることはあるか」と質問したところ、「ある」は46%、「ない」は54%という結果。観光列車は旅の大きな目的の一つとなっていることが分かる。
「あなたが観光列車に乗るとしたら、誰と乗りたいか」も聞いた(複数回答)=図表5。回答はダントツで「配偶者」という結果に。以下、「親」「友人」「子ども」と続く。
「今後乗ってみたい観光列車はどれか」も聞いた(複数選択)=図表6。1位は「くしろ湿原ノロッコ号」で、2位「特急しまかぜ」、3位「伊豆クレイル」がトップ3となった。
「今後乗ってみたい列車はどのように知ったか」を聞くと(複数回答)=図表7、「旅行パンフレット」がダントツ。以下、「テレビ」「インターネット」「雑誌」の順となった。
「こんな列車があれば乗ってみたい」という列車を聞くと=図表8、「景色が良い」「寝台列車」「手頃な値段で乗れる」の回答が上位に挙がった。
調査は8月2~9日にインターネットで実施。有効回答数は1734。