酒文化研究所は10月29日、「酒の記念日についてのアンケート調査」の結果を発表した。
11月11日は何の日かご存じでしょうか。日本酒の日? 本格焼酎・泡盛の日? それともウイスキーの日? 答えは「立ち飲みの日」、立った人が並んで見えることから制定されました。調べてみると酒にかかわる「〇〇の日」は思いのほかたくさんありました。今回の酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」は酒の記念日についてどのくらいご存じかを聞きしました。あなたはいくつご存じでしょうか?
■5割が知っている「日本酒の日」
アンケートでは次の酒の記念日をあげて、ご存じのものを選んでもらいました。
・1月 11日 樽酒の日
・2月 2日 南アフリカワインの日
・4月 1日 サントリー赤玉の日、23日 地(クラフト)ビールの日
・5月 13日 カクテルの日
・6月 2日 イタリアワインの日、第一木曜日 アペリティフの日、11日 梅酒の日、25日 生酒の日
・7月 1日 壱岐焼酎の日
・8月 4日 ビアホールの日
・9月 中秋の名月(10月になる年もあり) 月見酒の日
・10月 1日 日本酒の日、4日 糖質ゼロの日、8日 角ハイボールの日、10日 ワンカップの日、19日 ジントニックの日、26日 ドブロクの日
・11月 1日 本格焼酎・泡盛の日、立冬(7日頃) 鍋と燗の日、11日 立ち飲みの日
・毎月30日 サワーの日
これだけたくさんの酒の記念日があるなかで、堂々の第1位は「日本酒の日 10月1日」でした。認知度は群を抜き5割にのぼります。江戸期に冬の間だけ酒づくりをする寒づくりが一般化しましたが、酒づくりをスタートするのが10月頃からだったことに由来しています。毎年、この日には日本酒で乾杯のイベントが各地で開催されます。
日本酒の日のオープニングは乾杯の酒の樽の鏡開き。
第2位は「本格焼酎・泡盛の 11月1日」です。焼酎づくりは夏に始まりますが、その年の新酒が出始めるのがこの時期であることから定められました。10月には告知イベントとして「本格焼酎・泡盛コレクション2019 in 六本木ヒルズ」が開催されました。
本格焼酎・泡盛の気鋭のつくり手によるトークショーが開催。
第3位は「サントリー赤玉の日」です。サントリー発展の礎となった『赤玉ポートワイン(現スイートワイン)』の発売110周年を記念して、2017年に制定されました。
『サントリー赤玉スイートワイン』は、最近はソーダで割った『赤玉パンチ』が人気
以下、「立ち飲みの日 11月11日」「サワーの日 毎月30日」と続き、ここまでが認知率10%以上ありました。
■日本酒の日に日本酒を飲んだ人は4割
次に酒の記念日に当該の酒を飲んだことの有無を聞きました。トップはこれも日本酒の日で、4割の方が日本酒の日に日本酒を飲んだことがあると回答しています。近年は「日本酒の日」に「日本酒で一斉乾杯」がアピールされています。この運動が日本酒の飲用機会づくりになっているようです。
「日本酒で一斉乾杯」は全国各地、海外でもおこなわれ今年は104,963人が参加した。
■ボジョレー・ヌーヴォーの認知度は100%
酒の記念日として新酒ワインの解禁日についても聞いたところ、ボジョレー・ヌーヴォーの認知は100%、さすがです。11月第3木曜日は日本でワインがもっとも飲まれる日といってもいいでしょう。
「ボジョパ」はボジョレー・ヌーヴォー解禁に合わせたパーティ。令和最初のヌーヴォーパーティに参加してみては?
■飲みたい新酒ワイン 注目の「山梨ヌーボー」が43%
今年、飲んでみたい新酒ワインはボージョレ―・ヌーヴォーがトップで46%ですが、これに迫る勢いなのが「山梨ヌーボー」です。これは日本国有のぶどう品種である甲州種かマスカット・ベーリーA種でつくられた山梨県産の新酒ワイン。解禁日は11月3日(日)、次の三連休の中日です。この機会に「山梨ヌーボー」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちなみに東京の日比谷公園では解禁日に、11月16日・17日には山梨県の勝沼で「山梨ヌーボーまつり」がおこなわれます。
【調査概要】
調査時期:2019年10月16日~22日
調査方法:インターネットによる自記入式アンケート調査
サンプル数:100人(酒好きを自認する方々)