プレスビーは8日、「20代〜50代の成人男女聞く、乗り物酔い実態調査」の結果を発表した。
■日本人の4人に1人は乗り物酔いするのに、コロナ禍で迎える行楽シーズンは自動車移動が増えそう
・20代〜50代男女で乗り物酔いする人は24.8%、日本の乗り物酔い人口は総人口1.2億人のうち3,000万人超。
・新型コロナの影響で利用が増えた移動手段は、「徒歩」(28.9%)や「自動車」(23.1%)。
■乗り物酔いしやすいワーストシチュエーションは、ニオイのする長距離バスや自家用車でのスマホ利用
・乗り物酔いする乗り物TOP3、大人「長距離バス」「フェリー」「自家用車」、子ども「自家用車」「長距離バス」「フェリー」。
・乗り物の中で乗り物酔いしやすい行動1位は「スマホ酔い」 大人も子どもも「スマホ」「読書」「ゲーム」がTOP3。
・乗り物酔いで不快に感じるTOP3、大人も子どもも「揺れ」「ニオイ」「空気」。車内換気はコロナにも酔い対策にもマスト!
■乗り物酔い対策は酔い止め薬が主流 薬を止めたいのに止められないジレンマに悩んでいる
・乗り物酔い対策、事前に「酔い止め薬」を飲み、酔ってしまったときも「酔い止め薬」を飲んでいる
・しかし、3人に1人は酔い止めの薬を飲むことに「抵抗がある」(33.8%)。
・乗り物酔い頻度が高い人ほど「酔い止め薬」に頼る割合が高く、「抵抗がある」人も多い。薬を止めたいのに止められない…。
■次世代の乗り物酔い対策は、内関のツボに注目!
・世界的に注目されるツボ押しによる酔い止め。5人に1人が「知っている」と回答、認知率No.1の酔い止めのツボは「内関」。
・乗り物に頻繁に酔う人は、ツボの認知率45.7%と2人に1人、内関の認知率25.0%と4人に1人と、関心が一層高い。
■若い世代が注目するカラダに負担のないサスティナブルなツボ押しリストバンド
・内関のツボを押す酔い止めリストバンド、認知率27.4%、使用率10.8%。20代・30代の若い世代が関心が高い。
・リストバンド利用者の8割(76.9%)が酔い止め効果を実感!男性(81.1%)にも女性(72.7%)にも効果あり。
・リストバンドの効果、頻繁に酔う人では76.2%が効果を感じ、より強く効果を感じた人が64.3%も。
・海外では8割が利用するツボ押しリストバンド、この事実を提示すると全体の8割近く(78.4%)が利用意向を示す。
・妊娠中の吐き気を伴う不快感の軽減にも効果的な内関のツボを押すリストバンド、妊娠経験者の7割が「利用したい」。
- 乗り物酔いする人は4人に1人
4月10日は「酔い止めの日」 日本人の4人に1人 乗り物酔い人口は推計約3,000万人超
まず、20代〜50代の男女11,792人を対象に乗り物酔いをするかどうか聞くと、全体の24.8%、つまり4人に1人が乗り物酔いをしています。日本の総人口1.2億人として、およそ3,000万人を超える人が乗り物酔いをすると推測できます。乗り物酔いの頻度を見ると、「ほぼ毎回酔う」(3.5%)、「2回に1回程度酔う」(5.6%)と、乗り物酔いがかなり重症な人も1割(9.0%)います[図1-1]。 また、回答者である保護者に自身の子どもが乗り物酔いするかと聞くと、未就学児では1割程度ですが、小学校入学とともに乗り物酔いをする子どもが増え、「小学3年生」(34.0%)から「高校3年生」(32.1%)は3割以上の子どもが乗り物酔いをしており、「小学5年生」(42.1%)・「小学6年生」(39.0%)がピークとなっています[図1-2] 。
コロナ禍で迎える行楽シーズン 公共交通機関を控え、「自動車」での移動が人気に
これからの行楽シーズン、昨年から続く新型コロナの影響で移動手段が大きく変化しています。
20代〜50代の男女1,000人に新型コロナによる移動手段の変化を聞くと、利用が減ったのは「電車」(36.6%)や「バス」(25.0%)などの不特定多数が乗り合う公共交通機関で、逆に利用が増えたのは、「徒歩」(28.9%)や「自動車」(23.1%)などの一人または家族や親しい人などの特定少人数での移動手段です[図2]。
コロナ環境下、「個」での移動が望まれるからか、若い世代の車離れが一変し、自動車教習所が予約待ち、という現象も起きてます。
- 乗り物酔いする人の実態
乗り物酔いする人の実態① 大人になっても自家用車で乗り物酔いする人が約半数
ウィズコロナ時代、「行楽の移動はクルマで」という人が増えそうです。そこで、20代〜50代の男女で、ご本人若しくは子供が酔う1,000人の方※を対象に、乗り物酔いの実態について聞きました。
※n数は、乗り物酔いすると自覚している大人733人と子ども548人。調査対象の子どもは、回答者である保護者の子ども(3歳〜社会人)のうち、乗り物酔いをする子どもが対象者。回答者は保護者。
まず、乗り物酔いする乗り物は、大人は「長距離移動バス」(57.7%)、「フェリー」(53.9%)、「自家用車」(47.9%)の順となり、子どもは「自家用車」(64.8%)、「長距離移動バス」(48.2%)、「フェリー」(29.2%)の順となりました[図3]。成長に伴い自家用車での乗り物酔いは減少するものの(子ども64.8%→大人47.9%)、大人になっても乗り物酔いする人では、乗り慣れているはずの自家用車でも半数近くが乗り物酔いに悩まされています。
乗り物酔いする人の実態② 大人も子どもも車中の「スマホ酔い」に要注意
乗り物酔いしやすい行動を聞くと、大人も子どもも「スマホ」「読書」「ゲーム」の順となりました[図4]。乗り物酔いしやすい人は、車内でのスマホ使いは要注意です。
また、長距離移動で酔いやすい行程を聞くと、大人も子どもも「行き帰りどちらも酔いやすい」(大人53.6%、子ども55.3%)が半数以上ですが、行きと帰りを比較すると、「帰り」(大人6.0%、子ども5.7%)より「行き」(大人21.7%、子ども19.5%)で酔う人のほうがぐっと多くなっています[図5]。
乗り物酔いする人の実態③ 芳香剤でもニオイはご法度? 乗り物環境は「無臭」がベスト
乗り物酔いで不快に感じることを聞くと、大人も子どもも「乗り物の揺れ」「乗り物内のニオイ」「乗り物内の空気」が不快TOP3となりました[図6-1]。
不快なニオイは、大人は「ゴム」(52.8%)、「タバコ」(51.0%)、「芳香剤」(50.0%)、子どもは「ゴム」(36.6%)、「芳香剤」(32.6%)、「ガソリン」(31.3%)が上位に挙げられました[図6-2]。
乗り物内の環境は、たとえ芳香剤でも逆効果になる可能性がありそうです。乗り物環境は無臭がベストと言えそうです。
- 酔い止めの薬の利用実態
乗り物酔いする人の実態④ 乗り物酔い対策は事前も事後も薬頼み だけどホントは飲みたくない…
では、乗り物酔いしないようにどんな対策がとられているのか聞いてみました。
乗り物に乗る前の事前の対策としては、大人も子どもも「酔い止め薬を飲んでおく」 (大人55.0%、子ども67.2%)がトップで、次いで「十分な睡眠」(大人27.0%、子ども18.6%)が続きますが、酔い止めの薬を服用する人が断然多くなっています[図7-1]。
また、乗り物酔いしてしまったときの対策は、大人は「窓を開ける」(50.6%)、「酔い止めの薬を飲む」(45.6%)、「車外に出る」(33.7%)、子どもは「酔い止めの薬を飲む」(55.1%)、「窓を開ける」(47.1%)、「車外に出る」(27.6%)の順となりました[図7-2]。乗り物酔い対策は事前も事後も、薬頼みとなっているようです。
しかし、酔い止めの薬を飲むことに抵抗があるかと聞くと、3人に1人(33.8%)が抵抗を感じています[図7-3]。できれば薬は飲みたくないけれど、仕方なく…という本音がうかがえます。
乗り物酔いする人ほど酔い止めの薬に頼らざるを得ず、薬を飲むことに抵抗がある
上記の結果を乗り物酔いの頻度別※に見てみました。乗り物に乗る前に「酔い止め薬を飲む」のは、時々酔う人が半数(51.9%)に対し、頻繁に酔う人では7割(69.8%)と高くなっています[図8-1]。また乗り物酔いしたときに酔い止め薬を飲むのも、時々酔う人では4割(40.4%)ですが、頻繁に酔う人では62.9%と高く、頻繁に酔う人は酔い止め薬が手放せないことが推測されます[図8-2]。それ故か、頻繁に乗り物酔いする人の2人に1人は酔い止めの薬を飲むことに「抵抗がある」(46.6%)と答えています[図8-3]。乗り物酔いしやすい人ほど、薬に頼らざるを得ず、使いたくない意識も強くなっています。使いたくないのに頼らざるを得ない、そんなジレンマに悩まされているようです。※頻繁…ほぼ毎回酔う、割と…2回に1回程度酔う、時々…4.5回に1回程度酔う