939万6200人、過去最高に
前年比9.1%増 5年連続で過去最高更新
外国人観光客は22.1%増加
沖縄県文化観光スポーツ部観光政策課が発表した「平成29年(暦年)沖縄県入域観光客統計概況」によると、同県の昨年1年間の観光客数は939万6200人で、過去最高となった。前年比で78万3100人、率にして9・1%の増加。初の900万人台を記録し、5年連続で過去最高を更新した。
増加の要因を県では「行政や民間が一体となったプロモーション活動により、沖縄の認知度向上や旅行意欲の喚起を図ったこと」「離島直行便など国内航空路線の拡充による国内客の増加」「東南アジア方面などの海外航空路線の拡充・クルーズ船寄港回数の増による外国客の増加」などが考えられるとしている。
月別では、1~12月の全ての月で前年を上回るとともに、各月の過去最高を更新した。
平成30年の見通しについて県では「景気が緩やかな回復基調にあることや、各航空会社による航空路線拡充の動きがあることから、国内観光地との競合が想定されるものの、国内旅行市場は好調に推移すると見られる」「外国客については、台湾・高雄―那覇間においてLCCによる就航予定があり、空路客の入り込み増加が期待されることや、クルーズ船の寄港についても増加する予定となっていることなどから、好調に推移するものと見込まれる」とした。
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入域観光客数のうち、国内客は過去最高の685万4千人で、前年比で32万3千人、率にして4・9%の増加となった。これまでの最高は平成28年の653万1千人。
台風の影響があったものの、景気回復基調が継続したことで全体として好調に推移した。名古屋―宮古路線の新規就航などの航空路線の拡充に加えて、各離島への直行便も好調だった。
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外国客は過去最高の254万2200人で、前年比で46万100人、率にして22・1%の増加となった。これまでの最高は平成28年の208万2100人。
前年に引き続き訪日旅行人気が継続していることに加え、沖縄発着航空路線の新規就航、既存路線の増便があり、空路客が増加した。
クルーズ船寄港回数が夏場を中心に大きく増加したことにより、海路客も大幅に増加した。