【データ】2018年三重県の観光レクリエーション入込客数


前年比1%増の4261万人に

観光消費額は1%増 リピーター率は92.7%

 三重県はこのほど、「平成30年観光レクリエーション入込客数推計書・観光客実態調査報告書」をまとめた。これによると同県の観光レクリエーション入込客数(推計)は、前年比41万人、1.0%増の4261万人だった。全国基準の調査方法となった平成17年以降では最高の入込客数となった。

 地域別の入り込み状況を見ると、北勢(桑名、鈴鹿など)が0.4%増の1846万9千人、中南勢(津、松阪など)が2.1%減の778万5千人、伊勢志摩(伊勢、鳥羽など)が1.6%増の1085万4千人、伊賀(伊賀、名張など)が4.1%増の318万2千人、東紀州(熊野、紀北など)が10.4%増の231万5千人。

 主な観光地点の状況を見ると、北勢では入込客数が最も多いナガシマリゾートが1.3%増の1550万人と堅調。クルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」の就航で、乗船客と一般見学者が増加した四日市港は71.8%増の9.2万人と大きく伸ばした。F1日本グランプリが30回記念大会となったほか、ホンダとトロロッソへのパワーユニット供給など話題性のあった鈴鹿サーキットも3.0%増の210万人と伸ばした。開湯1300年を迎え記念事業を多数実施した湯の山温泉は、4.1%増の180万人。「湯の山かもしか大橋」や477号バイパスの開通など、交通アクセスの整備も奏功した。

 2ケタ増となった東紀州では、「道の駅 熊野・花の窟」が45.8%増の30万人と好調だった。

 このほか昨年7月26日~8月20日に開催されたインターハイの影響で、「三重交通Gスポーツの杜鈴鹿」が21.4%増の57万人、「三重交通Gスポーツの杜伊勢」が72.5%増の57万人となった。

 県全体の観光消費額は前年比1%増の5338億円。観光客1人あたりの利用総額は、宿泊客が前年より486円増の2万6270円、日帰り客が670円減の5634円だった。

 県外客の同県への来訪回数を見ると、「5回目以上」のリピーターが75.6%、2回目以上のリピーター率は92.7%だった。再来訪意向については、7段階評価のうち「大変そう思う」が42.0%、「大変そう思う」「そう思う」を合計したリピート意向率は90.8%だった。

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