新型コロナウイルスの感染拡大で第7波という報道もされるようになり、Go Toトラベルに代わる「全国旅行支援」も延期される方向になっているが、私は7月8日(金)から2泊3日で沖縄の石垣島、そして波照間島へ足を伸ばした。
旅をしていて率直に感じたこととしては、沖縄旅行については完全にコロナ前に戻っていたということだ。今回、7月8日(金)の往路は羽田から那覇乗り換えで石垣へ向かったが、那覇までの便は満席であり、子供連れのファミリーが多く利用しており(小学校は夏休み前ということもあり、特に幼児や赤ちゃん連れのファミリーが多かった)、久しぶりににぎやかな機内であった。那覇で乗り換えて石垣島に到着後もホテルはほとんどが満室になっており、リゾートホテルの宿泊料金も完全にコロナ前の水準、ホテルによってはコロナ前よりも高騰しているホテルもあった。
土曜日は当初、飛行機で与那国島へ石垣島から日帰りで訪れることを考えていたが、与那国島のレンタカー、タクシーのチャーター共に全く手配できずに断念し、5年以上ぶりに高速船で波照間島へ向かうことにした。幸いにも電動アシスト自転車の予約もでき、朝8時の高速船もほぼ満席状態であり、3年ぶりに制限のない夏休みであることを強く実感して、約1時間15分の船旅で波照間島に到着した。
今回は約4時間の滞在で電動アシスト自転車を借りて日本最南端の記念碑を訪れたり、ニシ浜で泳いだりするなどして楽しんだが、改めて天気の良い日の波照間島は最高で、「波照間ブルー」と呼ばれる私自身日本で一番奇麗な海を堪能することができ、最高のリフレッシュ旅になった。そして10日(日)のお昼のANA便で石垣島から羽田へ戻ったが、私が搭乗した便も完全に満席であり、私も含めて石垣島をはじめ八重山諸島で日焼けして乗り込んでいる旅行者の姿が多く見られた。
7月7日にANAは社長会見を行ったが、その際にも海の日を含めた3連休(7月16日~18日)はコロナ前と同じくらいの予約が入っていることを明らかにした。全国で新型コロナウイルスの感染者数が急拡大しているが、病床使用率や重症化率が高くないことで既に予約済みの旅行を延期・中止する人は限定的な状況になっているが、東京都内で1日1万人を超えてくると特にこれから夏休みの旅行を計画している人に影響が出る可能性も考えられる。
今後の国内旅行の先行きはしばらく読みにくい状況が続くだろう。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)