【交通トレンド分析185】機内でのマスク着用が個人の判断に 鳥海高太朗


 3月13日(月)からマスク着用のルールが緩和され、これまでの屋外だけでなく、屋内でのマスク着用も個人の判断となった。

 航空会社においては、ANAやJALなど国内航空会社のほとんどが加盟する定期航空協会はこれまで「航空分野における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」に基づいてお客さまにマスク着用を要請していたが、2月21日に政府方針に合わせて3月13日から機内および空港内におけるお客さま、航空会社従業員のマスク着用について個人の判断に委ねることにする旨を発表し、3月13日を迎えた。私自身は13日当日に飛行機には乗らなかったが、13日の午後に羽田空港を訪れたが、マスクを外している人は1~2割程度であったが、以前に比べると明らかに増えているように感じた。

 現在は花粉症の真っ最中でもあることから、花粉症を理由にマスクを着用している人、さらにはマスク生活に慣れてしまい、女性の一部からはマスクを外すのが恥ずかしいという声も聞かれるが、マスクを外している人はこれまで以上に自分の信念で堂々と外して歩いているように感じた。私自身もコロナ前からマスクが好きでなかったこともあり、久しぶりにターミナル内でマスクを堂々と外して歩くことができ、3年ぶりに開放的な気分にもなった。まだまだ着用している人は多いが、花粉症が落ち着いてきた段階でどの程度の人がマスクを外すのかがこれから注目である。

 その中で個人的にうれしいのが、ANAやJALなど国内航空会社の国際線の機内でマスクを外せることだ。私も海外取材に出かけることが多いが、これまではANAやJALなどを利用する際には国際線の機内でも飲食時を除いてマスク着用が要請されていたが、今年1月にアメリカ系航空会社で日本からアメリカへ向かった際には、羽田空港で機内に入った瞬間にマスクの着用は任意とのことですぐに外し、アメリカまでの長距離フライトで久しぶりにマスクを外すことができた。

 近々に国内航空会社で再び海外へ出かける予定が入っているが、3年ぶりに国際線機内でマスクを外して長時間フライトできることになり、私自身も楽しみにしている。機内での乾燥を防ぐ意味でマスクを着用する人はコロナ前から見られたが、私自身は特に睡眠をする際にマスクが苦手であり外すことになりそうだが、外国人の多くは外すことが考えられると思うが、国際線の機内(アメリカ線)でどの程度の乗客がマスクを着用しているのか、また改めてレポートしたいと思う。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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