【交通トレンド分析197】ANA国内線 ドリンクにコーラが追加 鳥海高太朗


 ANA国内線の普通席で提供される機内ドリンクが6月1日からリニューアルされた。従来は、ホットコーヒー、ANAオリジナルビーフコンソメスープ、アップルジュース、日本茶(温・冷)、ミネラルウォーターとなっていたが、ANAから大きな告知はなかったが、6月1日からコカコーラの提供が開始された。さらに毎年恒例ではあるが、夏の期間は限定でアイスコーヒーも搭載されるが、今年はアイスコーヒーがリニューアルされ、アラビカ種コーヒーを100%使用したタリーズコーヒーのアイスコーヒーが普通席では8月31日まで、プレミアムクラスでは11月30日までの期間に提供される。

 私自身は6月4日に羽田空港から伊丹空港までANA便を利用した時に早速、アイスコーヒーとコカコーラの両方を注文してみた。余談ではあるが、機内で客室乗務員がドリンクカートで無料ドリンクの提供をする際に、1度に二つお願いすることは全く問題なく、私自身も喉が乾いている時や飲みたいドリンクが二つある時は1度でお願いしている。

 二つのドリンクを並べてみるとアイスコーヒーとコーラの色は同じであるが、少し泡が多いのがコーラである。以前から炭酸のあるドリンクがあればと思っていた中で今回のコーラの追加は非常に個人的にもうれしいサービスである。

 コーラの提供方法については、以前から国内線機内で提供していたJALではミニ缶であったが、ANAでは500ミリリットルのペットボトルでカップに移して提供されていた。さっそく飲んでみたが、機内でのコーラは爽快感があった。そしてアイスコーヒーも飲みやすい味であり、ブラックで飲んでもコーヒーミルクを入れてもおいしかった。ガムシロップも用意されている。

 このように冷たいドリンクの充実は利用者にとってもありがたいことである。というのも、飛行中に揺れが予想される場合などは温かいドリンクの提供を中止することも珍しくなく、その場合、ANA国内線ではアップルジュース、冷たい日本茶、ミネラルウォーターだけになってしまうが、コーラが追加されたことで選択肢が増え、夏の期間はアイスコーヒーも飲める。

 現状では難しいが、欲を言えば、季節を問わず飲み人が増えているアイスコーヒーも年間を通じて提供してくれると個人的にはさらにうれしい。

 それはともかくとして、無料ドリンクはLCCとの差別化の一つでもあり、うれしいサービスである。ANA国内線利用時にコーラとアイスコーヒーを楽しんでみてはいかがだろうか。

 (航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)

 
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