5月8日に「5類」になって、マスクの着用を気にせずに夏休みの旅行を楽しめるのは2019年以来4年ぶりとなるが、その中でも早くも梅雨明けした沖縄に注目が集まっている。沖縄県の全国旅行支援「おきなわ彩発見NEXT」も7月20日宿泊分(7月21日チェックアウト分)まで延長されており、他の都道府県に比べるとほとんどの旅行会社、旅行予約サイト、宿泊施設への直接予約も含めて予約しやすくなっており、早めの夏休みが取れるのであれば、7月20日までに出かけるのが得策である。
小学生などが夏休みに入る7月下旬以降も全国旅行支援に関係なく、多くの旅行客でにぎわうことが予想される沖縄だが、昨年から日本全国の中でも特に沖縄のレンタカー不足が顕著となっており、一時期に比べるとレンタカー自体の台数は増えてはいるが、まだコロナ前に比べると少ない状況が続き、コロナ禍で「密」にならないレンタカーを利用する比率が増え、利便性も含めてレンタカー需要は増えている。
既に夏休み期間中の沖縄県内のレンタカー料金を検索しても、特にお盆期間中はほとんどのレンタカー会社で満車になっており、それ以外の日でも高額になっているケースが目立つ。夏休み期間中は平日でもコンパクトクラスでも1日1万2千円以上が相場となっている。
特に大手レンタカー会社においては予約が厳しい状況にあり、ホテル・航空券の予約が完了しているのに、レンタカーが手配できずに沖縄旅行自体を諦めてキャンセルする人がこの1年、続出している。
全国的にレンタカー不足になっているが、特に沖縄や北海道などレンタカーがないと旅行しにくい場所へ出かける際には、ホテルや飛行機を予約する前に、最初にレンタカーの空きをチェックすることが大切である。
そもそも多くの人はレンタカーがコンパクトカーであれば1日あたり5千円~1万円というイメージを持っているが、空車が少なくなると、料金も跳ね上がるが、それ以上に全く車がない状態に陥る。旅行へ行くことが決まったら、とにかく早めにレンタカーだけは確保しておくのが賢明である。
沖縄のリゾートホテルの多くでは、那覇空港からの有料でのシャトルバスを相次いで運行するなど、レンタカーを借りられない場合の代替手段の確保に必死になっている。滞在中、ずっとホテルの敷地内で過ごす場合にはいいが、やはり車がないと不便という声も根強く、レンタカーの確保が急務になっている。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)