【交通トレンド分析214】宮島訪問税は乗船券と同時徴収 鳥海高太朗


 広島・宮島では、地元の廿日市市が10月1日から「宮島訪問税」を導入し、宮島を訪れる人から1人1回100円の徴収が始まった。宮島町在住者や通勤・通学、未就学児、さらには修学旅行で宮島を訪れる場合は不要で、また頻繁に宮島を訪れる人においては、市役所などで事前に1年分として500円を納付することも可能となっている。

 筆者は宮島訪問税が導入されてから1週間後の10月8日(日)に宮島を訪れた際にどういった運用をされているのかも含めて現地調査してきた。従来はフェリーで宮島口から宮島へ向かう場合、片道のフェリー代は200円、往復で400円が必要だったが、10月1日以降、観光客については往路が300円(宮島訪問税100円を含む)、復路は200円が徴収される。
 宮島口から宮島までのフェリーはJR西日本宮島フェリーと宮島松大汽船の二つの船会社が運航しており、週末や繁忙期などは臨時ダイヤが設定され10分間隔で出航。二つの船会社が交互に出港することから基本的には5分間隔で宮島へ向かうことができる。どちらの船会社もSuicaやPASMOなどの交通系ICカードが利用可能でタッチするだけで乗船できる。10月1日以降はタッチすると往路は300円、復路は200円引かれ、往路の乗船時に宮島訪問税の100円が自動徴収されていた。

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