日本時間3月29日に大谷翔平選手と山本由伸投手が所属するロサンゼルス・ドジャースのドジャースタジアムでのホーム開幕戦シリーズを観戦するべくロサンゼルスに約1週間滞在した。大谷選手がエンゼルスに所属していた際にも現地観戦をしていたが、その際の移動はレンタカーだったが、今回、大谷選手がドジャースに移籍したことで、ロサンゼルスの中心部(ダウンタウン)からも近いドジャースタジアムとなり、今回はレンタカーを借りずに公共交通機関を中心に移動することにした。
宿泊はダウンタウンにある「インターコンチネンタルロサンゼルスダウンタウン」で、地下鉄の駅からも至近距離であり、バスの路線網も充実している。
最初に地下鉄に乗る際に駅にある券売機でロサンゼルスのメトロ(地下鉄、バス)で利用できる「tap」カードを20ドルで購入。カード自体が2ドルなので、実質使えるのは18ドルとなるのだが、これが素晴らしい仕組みになっているのだ。
地下鉄、バス共に1回の乗車は1.75ドルで、上限が設定されており、1日あたりは5ドル、7日間で18ドルとなっている。つまり1回の乗車ごとに1.75ドルが引かれるが、1日5ドル、7日間で18ドルを超えた時点で、その後はいくら乗っても課金されない仕組みになっている。つまり、自動的に1日券になるのだ。
この仕組みは地下鉄、バス共通で、私自身は4日目にして上限の18ドルに達したことで、残りの日数は無料で乗ることができ、今回私は20ドルのカードを買うことで、滞在中に追加のチャージも不要で快適だった。
ロサンゼルスでは、地下鉄、バス共に乗車時にタッチするだけで、降車時のタッチは不要(一律の料金設定になっているため)となっている。
昔は、特にバスに乗るのは路線網が分からずに難しかったが、今はスマートフォンのGoogleマップを活用することで目的地を入力すると、ベストな公共交通機関での移動方法がスマートフォン上に表示され、それに従って、バスもICカードさえ入手していれば簡単に乗車することができるのだ(お釣りは出ないが現金での支払いも可能)。
今回、久しぶりにロサンゼルスのダウンタウンに宿泊しているが、地下鉄でサンタモニカやハリウッドへ行ったり、バスでビバリーヒルズ(ロデオドライブ)へ行ったり、そしてドジャースタジアムへの無料バスが出るユニオンステーションへ行ったり、これからロサンゼルスへ大谷翔平選手観戦に行かれる方にはぜひメトロを活用してほしい。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)