エビデンスに則った製品を開発
床ワックスなど清掃資機材の総合メーカー、リンレイは、菌やウイルス除去などを行う衛生的な清掃システムを提案する。同社製品は、「公的な第3者機関によるエビデンス(証拠)に則った製品開発」が最大の特徴だ。最近では、モップ感覚で使える「ハイジェニックオートモップ」と、ガンタイプの「e―Spray(イースプレー)」を発売した。
床面のモップ拭きでは、理論上モップ1枚で10平方メートル程度しかきれいにできないため、「病院などでは、交換用のモップをカートに大量に積んで頻繁に交換する」と市場開発部長の村上智信氏。このオートモップは、除菌洗剤の「そのまま使えるハイジェニッククリーナー」併用で、モップ交換などの煩わしい作業が不要。簡単に使えるだけでなく、短時間で衛生的な床面が実現できる。
現在、宿泊施設ではこまめなアルコール消毒が求められているが、その際の拭き取り作業が負担になっている。その問題を解決する製品としてe―Sprayを提案する。使用方法は、「そのまま使えるハイジェニッククリーナー」を水道水で2倍に希釈し、タンクに入れてセットする。後は、気になる場所に噴霧する。噴射方向だけでなく、対象物の裏面や隙間などすみずみに噴霧剤が行き渡る。
「コロナ禍の中、『キレイ』の意味が大きく変わった。ほこりなどがない清潔な空間であるキレイから、目に見えない細菌やウイルスを考慮した衛生的な『新しいキレイ』へ。当社は、旅館・ホテルの新しいキレイを構築し、日本が観光立国先進国となるための提案を行う」と村上氏。
【企業情報】
本 社 東京都中央区銀座4の10の13
創 立 1944年9月25日
事業内容 業務用、家庭用、自動車用、工業用ワックス、洗剤など各種ケミ
カル製品の研究、開発、製造、販売、輸出など
資 本 金 1億円 従 業 員 約500人(連結)
村上智信部長