衛生管理の「見える化」実現
キッコーマンバイオケミファは、現場で簡単に清浄度を測定できるATPふき取り検査キット「ルミテスターSmart」と「ルシパックA3シリーズ」を販売している。
全ての食品事業者を対象に「HACCPに沿った衛生管理」の制度化が2020年6月に迫る中、各業界では「衛生管理計画の手引書」の作成が進んでいる。衛生管理で重要なのは、食品衛生の基本となる5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)の徹底。中でも、厨房での汚染事故防止には、5S活動のうち「清潔」が特に重要だ。
調理器具や厨房設備などが清潔である状態を客観的に評価、モニタリングすることで、衛生管理の「見える化」を実現するのが同製品だ。
汚れに含まれるATPを指標として、正しく洗浄が行われているかを数値で把握することができる。数値が高ければ微生物増殖の原因となる食品残渣(ざんさ)などの汚れが残っていると判断でき、洗浄作業のやり直しや洗浄手段、手順の見直しなど、対策、改善が図れる。HACCPでの一般衛生管理でも実際に活用されている製品だ。
検査は、測定試薬「ルシパックA3」の綿棒で検査箇所をふき取り、試薬が入ったホルダーに綿棒を戻して反応させ、そのままハンディタイプの測定器、ルミテスターSmartで清浄度を判定する。測定時間はわずか10秒で、誰にでも簡単に検査が可能だ。測定結果は数値として記録できる。
また、厨房だけでなく、レジオネラ症予防、対策が求められる入浴施設でも衛生管理のツールとして活用が広がっている。
ATPふき取り検査(A3法) | 検査キット |