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新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置は17道府県の期限を延長する一方、沖縄など5県は20日をもって解除され、重点措置の適用が続く31都道府県の期限はすべて3月6日となる。しかし、感染者は依然として高止まり状態が続いており、自宅療養者数は過去最高を更新し続け、死者数も連日200人を超えている。
ここにきて、BA2・ステルスオミクロンと呼ばれ、感染力が強く、重症化率が高く、毒性の強い新型に置き換わりつつあり、市中感染も拡大しており、予断を許さない状況である。
一方で、東ヨーロッパではウクライナを巡ってロシアの侵攻の緊張が高まっている。そのロシアは過去の国家ぐるみの禁止薬物使用で国家としてオリンピックの出場が認められず、ロシアオリンピック委員会(ROC)などという、その違いが分かりにくい資格での出場となった。
そのロシアの15歳のフィギュアスケート選手から禁止薬物が検出された問題では、15歳の少女がそのような企てを実行するとは考えにくく、周りを取り巻く大人の責任であることは間違いない。そのため、IOCには年齢制限問題まで議論が及ぼうとしている。年齢制限で解決する問題でも、ウエアの検査とも全く違う問題である。
その北京オリンピックが幕を閉じた。日本選手が獲得したメダル数は冬季五輪史上最高となった。また、アクシデントなどで期待の成績に達しなかった選手のいずれも、何年にもわたって大変な練習を重ね、厳しい予選を勝ち抜き、五輪の晴れ舞台に立ち、一生懸命にチャレンジし、それぞれの物語に感動を呼び起こしてくれた。
とりわけ、いったん予選敗退かと思われた中で、準決勝に進出し、最終日に銀メダルが確定したカーリング日本女子の代表チーム、ロコ・ソラーレの活躍は見事であった。
金メダルに達しなかったのは残念であったが、戦略、戦術、技術、駆け引き、喜怒哀楽をありのまま表現する中でモチベーションを高める手法、話し続けるコミュニケーション、信頼でつながるチームワークなど、学ぶべきものは多く、見ていてとても楽しかった。元気と勇気をくれてありがとうと言いたい。
その志で新型コロナにも、あらゆる逆境をも跳ね返すように立ち向かいたいものである。前向きに明るくチャレンジする姿の代名詞となり、私はすでに使いだしているが「ロコ・ソラーレで行こう」というような流行語が生まれそうである。
観光業界はコロナ禍でなかなか明るい話題がない中、年月だけが経過し、3年目を迎えている。3回目のワクチン接種を急ぐべきは当然であり、3月から3種類の経口治療薬の使用が始まり、トリプル戦略でこの危機を早期に脱したいものである。
そしてコロナ後の次代を見据えて、新しいデスティネーション、新しい企画、SDGsへの取り組み、新しい食事スタイル、高い収益構造の構築など、新しい観光のビジネスモデルの構築を急ぐ必要がある。苦難の時を乗り越えて、大きく変革する好機と考え行動を起こす時である。