【体験型観光が日本を変える267】変異株の拡大を憂慮 藤澤安良


 世界中を震撼(しんかん)させた安倍晋三元総理の凶弾に倒れての死亡は、弔いの要素も加味されてか参院選の結果は自民党の圧勝となった。しかし、その事件の動機となる背景には、真偽は調べが進み解明されると思うが、過去に巨額献金や霊感悪徳商法などで大きな社会問題となった新興宗教との関わりがあるとの報道である。

 私が思い描く宗教は信者の弱みに付け込まず、破産や破滅に追いやることなく、不幸な境遇に手を差し伸べて救ってくれるものであらねばならぬと思っている。今までの情報から推察するに真逆のようである。前代未聞の大事件の究明は精緻に行われるだろう。

 警備の手抜かりも当然ながら、そこに至るまでの動機の解明と、そういう宗教行為が許されていいのか、またそういう宗教に頼らなければならないのか、抜け出せないのか、宗教の自由で不幸になる人々が増え続けていいはずがない。法的な部分も考えなければならない。

 また、その以前に、貧困格差などの社会的な背景も見捨ててはいけない。深い社会の根っこの部分まで論議し究明し対策に向かわないと、国葬だけでは解決にならない。

 選挙後の国会では、当選の時の決意のコメントを何十年も聞いているが、有言実行にはなかなかたどり着けないものらしい。初心忘るべからず、国民の負託に応えてほしいものである。

 ここにきて、新型コロナのBA.5なる変異株が拡大し始めて、各地の感染者が過去最高を更新している。いずれ感染者が激増すれば、当然比率的には重症者数や死者数が増えることになる。私も感染リスクは高まっても重症化リスクが軽減されると信じて、4回目のワクチン接種を終えた。

 梅雨明け宣言されたにも関わらず全国各地で豪雨が続いた。「全国旅行支援」が間もなく始まろうとしていた矢先に、その天候と同じく大水を差されたことになる。

 旅行は不安を抱え、びくびくしながら出かけても楽しいはずもない。夏休みは動ける人が気を付けて慎重に動き、夏休みが明けてから「全国旅行支援」が開始できるようになれば旅行業界も一安心であろう。

 3年間のコロナとの付き合いの中で学んだ予防策や対応策等のノウハウを詳細に分析してもっと生かすべきである。耳にタコができたようないつもの同じ感染防止対策に終始しており、何ら対策が進化していない。

 人もない道でもマスクをしているなど、過剰反応をいさめ、飲み会で、羽目を外しマスクも外し、開放的になり大声や叫び声を上げることは止めるなど、効果が明らかなことなど、こと細かな場面ごとの対策など、こまめに有効的な情報発信をし、経済を動かす方法に知恵と行動が不可欠である。 

 支援金や交付金がない中で、機運で観光経済にマイナスが生じている。一周まわって元に戻った感はあるが、ワクチン・感染防止対策は当然ながら、今まで以上に検査体制を充実させ、陰性での行動で安心感を得られるようにし、加えて親切で詳細な情報発信が必要だ。「納得と安心」こそが日本経済浮上の鍵となる。

 
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