日本時間6日午前2時、台湾の蔡英文総統がロサンゼルスで、米国連邦議会下院のケビン・マッカーシー議長と会談した。台湾総統が米国国内で下院議長と会談するのは、1979年に断交して以降、初めてのことだ。
同日午後、沖縄県宮古島市の下地島付近の海域で海岸地形に対する航空偵察のため飛行していた陸上自衛隊所属のヘリコプター(10人搭乗)が消息を絶った。海上で機体の一部が発見されており墜落の可能性が高まっている。一刻も早い搭乗者の発見が待たれる。
8日、その下地島空港に韓国の米軍基地所属のF16戦闘機2機が機体のトラブルのため緊急着陸した。その海域は尖閣諸島や台湾にも近く、同時期に中国が台湾総統の米国訪問に報復するかのごとく軍事演習を実施し、自衛隊機もスクランブル発進した。緊張が高まっている中でいろいろな出来事が起こっている。ここは冷静な対応が必要になる。
日本国内は5月の気温などと言われ暖かい春が続いている。桜の開化も早く新緑も早い。私もいろいろな地域に出向いているが全体的に多くの観光客が動きだしている印象がある。中でも、台湾を含む訪日外国人の数は増え続けている。
その8日に久しぶりに満席なった広島便に乗った。空港はいつもより多い警察官が目につく。もちろん来月に迫ったG7サミットの事前警戒のためである。乗り合いタクシーで竹原港に向かい、そこからゆっくりと船旅を楽しむフェリーで瀬戸内海完全離島の大崎上島に渡った。
新型コロナウイルスのために受け入れを休止していた教育民泊を、本年度より再開するため、受け入れ家庭向けに、民泊の理念、教育効果、安全対策、危機管理、SDGs等のテーマで研修会を実施した。加えて、SDGsに対する教育現場のニーズは高まっており、参加者から地域における課題を挙げてもらい、その課題の対策を考え議論し、さらに、何か自らが行動に移せることはないかを導き出し、それらの議論がSDGsの17のどの項目に当たるのかを考えるというワークショップである。
その流れは、生徒とその課題を共有し、他人事を自分事にし、行動変容につなげていくことである。そのプロセスを訪問する生徒と地域住民が一体となって考える学習の手法こそが求められている探究学習である。
修学旅行受け入れ準備のためだけではなく、地方行政に山積する多くの課題を首長や行政職員のみならず、地域住民と一体となって解決策や対応策を考える機会を持つことが地域振興策の基本となる。
その日は、晴れ渡った淡い青、新緑が映える島の山々、穏やかな海の深い青、時がゆっくり過ぎてゆく様が心安らぎ穏やかになる。自然の恵みと田舎の良さを感じる空間がある。加えて、鮮度のいい旬の魚と果物と野菜、心優しき人々とめぐり合えば、それがその地域を訪れる大きな価値でもある。
人が集まるところに人が行く旅から、有名でなくても、心高まり自己再発見の旅。それは田舎を旅することで、田舎を応援する日本にしたい。