過疎地域にサッカーアカデミー
奈良市の「大和高原ボスコヴィラ」は、同市東部の高原にあるリゾートホテル。敷地内にはサッカーなど各種スポーツに使える人工芝グラウンドが2面、天然芝グラウンドが1面整備され、大会や合宿、イベントなどに利用されている。
同館ではこの施設を使った高校生向けのサッカーアカデミーを開校。子どもたちの育成や地域活性化に貢献している。
平成29年4月11日、「ボスコヴィラ・サッカーアカデミー」を開校。全国から初年度20人、2年目に19人が入校した。アカデミー生は閉校した小学校を改装した寮で共同生活を送るとともに、過疎化により定員割れが続く地元の高校に通学。勉強と、新設されたサッカー部でクラブ活動に励む。
また、地域活動にも積極的に参加し、社会との交流を通じてコミュニケーション能力の向上を図る。
アカデミーはサッカーのトレーニングや、栄養を考えた食事の提供とともに、夜間の学習時間も設け、学業面でも子どもたちをサポート。「サッカーを通じて社会に貢献できる人間力を形成する」という目標の達成を目指している。「生徒ががんばれば地域が元気になる」と、過疎化が進む地域の活性化も目指す。