やひこ縁舎
新潟県の弥彦温泉観光旅館組合は、宿泊客数が右肩下がりとなっている現状を打破するため、現状分析と魅力の見える化を行った。
地域住民や訪日外国人に弥彦に対する満足度をヒアリング。訪日外国人の「満足スポット」1位は組合の予想と異なり弥彦山だった。「自分たちが良いと思っている観光コンテンツと、地域住民や外国人が良いと思っているそれに、ズレが生じていた」と同組合。「自分たちが何をすべきか具体的に確認てき、今後に向けての方向性が固まった」と、新たな観光地づくりに取り組むことになった。
弥彦山の山頂にある「御神廟」(ごしんびょう)が縁結びの名所として知られることから、縁結びをキーワードにした温泉地の周知活動を展開。「縁結び絵馬」を神社で作成したり、「縁結びフード」を旅館や商店で販売したりした。
着地型の観光施設として、2018年3月に「おもてなし広場」をオープン。地元ならではの食を味わえるフードコートや農産物の直売所、足湯を併設。多くの観光客でにぎわっている。
「地域のことは地域で学ぶ」をテーマに、「やひこ縁舎」と題した地域活性化の勉強会も開催。内外の関係者らが集まり、議論を進めている。