三方よしの名物イベント「和倉温泉~春花火~」
石川県の和倉温泉旅館協同組合は平成29年度から、春の花火イベントを開催している。従来の冬から時期と打ち上げ場所を変更。「お客さま」「旅館」「地域」の“三方”が満足できるイベントになったという。
海に面した同温泉では、海上からの打ち上げ花火イベントを夏と冬の年2回開催している。20回以上回を重ねる名物イベントとして定着しているが、冬は天候が不安定で客の入り込みに変動があり、採算が取れない状況があった。また冬花火の打ち上げ場所は温泉街西側だったが、中心から東側の旅館からは花火がほとんど見られなかった。
これらの難点を解消するため、時期を春、打ち上げ場所を温泉街東側に変更した。地元民や所管官公庁の承認など、各調整に相当のエネルギーが必要だったというが、「前例にとらわれることなく、お客さまにとって一番有益な時期と場所を」と、変更に踏み切った。
打ち上げ場所の変更で、旅館部屋から花火が見られる場所が約1キロの範囲で拡大。
来場者が今までの平均2千人から3千人に増加したほか、花火観覧宿泊商品の大幅な増加にもつながったという。