混浴露天風呂「活用防止の多様化」と「顧客満足度向上」
島根県玉造温泉の「湯之助の宿 長楽園」は、”日本一の広さ”を誇る源泉掛け流し、手掘り式の混浴露天風呂を「家族の絆を深める場」として活用している。
120坪、一度に50人は楽に入れる大きな露天風呂「龍宮の湯」が自慢の同館。女性は湯浴み着、男性は紙パンツを着用する。誰もが気兼ねなく入浴できるよう配慮している。
2018年度に創業150周年を迎えた同館は、記念事業として露天風呂に入浴したまま観賞できる「ロテンブロシアター」を開設。露天風呂に隣接する建物の障子4枚を160インチ大のモニターとし、山陰の観光魅力を伝える映像や、子どもが楽しめるアニメを上映している。夜はライトアップし、昼とは違った幻想的な雰囲気をかもし出している。
「家族そろって入浴できる露天風呂で、家族の絆をより深められる」と同館。
2015年は、島根県で唯一という「ピンクリボン認定旅館」になった。女性用の湯浴み着をいち早く導入し、乳がん患者を含めて、誰もが安心して温泉入浴を楽しめるよう配慮。湯浴み着はこれまでおよそ5万人が利用。そのうちピンクリボン対象者は約1割にのぼるという。