塩原DCCプロジェクト
栃木県の塩原温泉旅館協同組合は、地元の観光関係者らによる地域の魅力再発見事業「塩原DCCプロジェクト」に取り組んでいる。地元の人々が自らの地域の魅力を再発見するとともに、横のつながりを密にすることで、温泉街全体の活性化を目指している。
「D(ディスカバー=発見する)」「C(コミュニケーション=意思疎通)」「C(コネクト=つながる)」の頭文字を取ったプロジェクトは、繁忙期の8月を除く月1回実施。旅館・ホテルの経営者、女将、管理職、従業員らが地元の名所・旧跡や観光施設、飲食店を巡り、全て正規料金で楽しむものだ。宿のほか、地元の行政やさまざまな観光関係者も参加している。
令和2年1月までに計7回実施。参加者は「いちごたっぷりヨーグルトとて」「スープ入り焼きそば」などの食や、「源三窟」「竜化の滝」などの名所見学を楽しむとともに、観光施設の不整備箇所を確認したり、地元の店に一度も行ったことがない人が多くいることが分かったりと、新たな発見があった。
「多くの関係者と現状を体験することで、課題と対策も共有できるようになった」「旅館、団体、行政など、業種、職種の垣根を越えたコミュニケーションが図れるようになった」と同組合。