「お幸ざい」ブランディング事業
福井市旅館業協同組合は、地元で提供される総菜を「お幸ざい」と名付け、PRするブランディング事業を行った。福井県が主催する北陸新幹線の同県開業に向けたアイデアコンテストで最優秀賞を受賞するなど話題を集めている。
「たくあんの煮たの」「大野の里芋の煮っころがし」「若狭かれいの一夜干し」「麩の辛子和え」「すこ」といった、同市の食材を使った総菜は、一つ一つが家庭に定着し、店でもおいしいと評判を集めているが、「ハッとするものではなく」(同組合)、京都の「おばんざい」のような総称もなかった。
同県が「幸福度全国1位」であることにちなみ、これら総菜の総称を「お幸ざい」と命名。組合役員を中心にほぼ毎月の打ち合わせを行い、これら総菜の魅力を伝えるA1サイズのポスターを作成した。ポスターは県内宿泊施設、公共施設、飲食店などに配布した。
「やがて福井といえば『お幸ざい』といわれ、『お幸ざいを食べて幸せになりたいから福井へ行こう』という旅への欲求につなげていきたい」。