コロナ禍によるテークアウト弁当販売への挑戦
栃木県宇都宮市のホテルニューイタヤは、コロナ禍による売り上げ減少を止めようと、テークアウト弁当の販売を始めた。令和2年4月から始め、同年は年間約1200万円、翌3年は2600万円と実績を上げている。
自粛要請で館内レストランを営業できず、客数と売り上げが大きく減少する中、「ただぼう然とするのではなく、一歩でも前へ進むためにできることを」と、売り上げ減を補うとともに、「当ホテルの料理を楽しみにして来てくれていたお客さまへ、何とかして料理を届けたい」と始めたものだ。
料理は同ホテルのレストランのランチで提供しているメニューを基本に、日替わり弁当2種類と週替わり弁当、月替わり弁当、期間限定の懐石弁当、フレンチオードブルなどを用意している。月1回の打ち合わせ会議で社員の意見を聞くとともに、顧客の意見も参考に、新たな商品開発を進めているという。
「購入されるお客さまの『ホテルのランチをお弁当で』というエンターテインメント感を出せるように、また飽きさせないように日々努力をしている」。
事業はコロナ禍が終わった後も継続するほか、市内企業とのコラボ企画も行うことで地域活性化にもつなげたいという。