新たな形で日本茶の文化・歴史を振興する
東京・神田のホテル1899東京は、「お茶」をテーマにしたサービスで顧客に癒やしを与えるとともに日本茶の文化振興を目指している。
フロントは丸窓のある茶室をイメージしたユニークな設計。茶釜を用意し、専門家「茶バリエ」が客の目の前で煎茶や抹茶を提供する。
客室も茶室をイメージ。茶せんをモチーフにした照明や緑茶を連想させるグリーンを基調としたカーペットなど、備品やアメニティも含めて”お茶づくし”となっている。
1階は日本茶で作るドリンクやスイーツを提供する日本茶専門カフェ。濃さが選べる「濃茶ラテ」など全10種の日本茶ドリンクとお茶スイーツが人気だ。
宿泊以外でも日本茶を楽しんでもらおうと、セミナー「1899ティーカレッジ」を開催。専門家の話を聞くほか、実際に茶畑に赴いて茶摘み体験をするツアーも企画している。
ホテルは2018年12月にオープン。予約が順調に増えていた中でコロナ禍になり、厳しい状況が続いたが、メディアに継続的に取り上げられたり、OTAの口コミで高得点を獲得するなど評価を集めている。「ホテルならではの強みを生かして日本の文化ともいえる『お茶』の魅力を伝えるプラットフォームの役割を果たしている」。