「免疫力日本一宣言プロジェクトへの取り組み」について
大分県の別府市旅館ホテル組合連合会は、同市、九州大学都市研究センターと、「免疫力日本一宣言」の実現に向けて包括連携協定を締結した。別府の温泉が持つといわれる免疫力を高める効果を科学的に証明したり、長期療養地のイメージを再構築するなどを目指している。
9施設、40人の旅館・ホテル従業員をモニターに、温泉の免疫力について調査を実施。自社の温泉に1日1回以上、1週間入浴してもらい、入浴前後の腸内細菌の変化を検査キットを使って調べるとともに、結果から被験者の疾病リスクを分析、評価した。
調査結果を「中間報告会」で発表。それによると、塩化物泉と単純泉の入浴で痛風、炭酸水素塩泉で前立腺がん、硫黄泉で肝臓病にかかるリスクが大きく低減するなどの結果が出た。
これら調査結果は国内をはじめ、ドイツ、ポルトガルなど海外メディアでも取り上げられた。
協定では長期療養地としてのイメージ再構築、訪れる人々の健康回復支援、療養を行いながらのワーケーション支援、食による健康づくり支援も目指している。既に市の事業と連動させたワーケーション型宿泊プランの開発に着手している。