全従業員で受講する「あいサポーター研修会」
島根県の松江旅館ホテル組合は、松江しんじ湖温泉旅館協議会との共催で全従業員対象の「あいサポーター研修会」を初めて実施した。
あいサポーターは、障害のある人などが困っている時、一声かけるなどちょっとした手助けや配慮を行うことで、誰もが住みやすい地域社会を実現する「あいサポート運動」に取り組む人々のこと。自治体が認定する企業や団体が実施する研修を受けた人はサポーターとして「あいサポートバッジ」が交付される。
研修会は2023年2月、勤務の関係で一度に全ての人を集めるのが困難なことから4回に分けて実施。10の施設から合計215人が参加した。「高齢化の進展により、ユニバーサルツーリズムの市場が拡大している状況であること」「全てをバリアフリーにするのではなく、『旅行者本人が何を楽しみたいか』を考え、また泊まりたいと思ってもらえるように努力すること」などの概論や、さまざまな障害の特性、手話などを講義で学んだ。
ユニバーサルツーリズムに取り組む決意を込めた宣言文も採択。
受講者から「困っている人に気付き、相手に合わせたコミュニケーションを取れるよう心掛ける」との声が上がった。