観光経済新聞社は7月28日、やまとごころ、日本観光地域活性化機構との3者共催で、無料オンラインセミナー「3密回避のコロナ対策!遊休資産の活用によるグランピングの開発」を実施した。約170人が視聴した。
淡路島でグランピングキャンプ場「FBI」を経営し、「ネスタリゾート神戸」など数多くのグランピング施設のプロデュースも行っているABCグランプ&アウトドアーズの吉村司社長と戸取隆昭取締役が講演した。
吉村氏は、グランピングの語源ついて「グラマラス(魅力的な)とキャンピングを掛け合わせた造語だ」と説明。「コロナ禍対策である『3密』を避けた上で、全てが完結する宿泊施設としてのグランピングがいま注目を集めている」と強調した。
キャンプ市場とグランピング市場の違いについては、「キャンプ市場はコアターゲットで、コアキャンパーはグランピングには関心がない。一方、グランピングはマスターゲットで、一般国内旅行客が集客対象となる」と解説。その上で「『自然を楽しむ』という目的は両市場とも同じだが、グランピング客には『ある程度のサービスが準備されており気軽に行ける』『お洒落(しゃれ)で優雅に自然の中で仲間と過ごせる』というモチベーションがある」とした。
グランピング市場の事業者側メリットとしては、(1)開発コストの安さ(2)運営コストの安さ(3)開発期間の短さ(4)増設・撤去の容易さ―を挙げた。そのため、「既存ホテル・旅館などが隣接する遊休地などを有効活用してグランピング施設を設置し、収益増を狙うケースが増加している」と話した。
【当日のセミナー動画】
https://us02web.zoom.us/rec/share/-o8ldqGp13xLetLh1FDuW7MNNJm_eaa8hyYZr_JZxU6caXTb47tT5E-fUAmp4NzP