数の子とスルメ、昆布のうま味
道南の松前地方に古くから伝わる郷土料理が発祥といわれる松前漬。ニシンが豊漁で手軽に入手できた数の子に細切りのスルメや昆布などを合わせ、塩で漬け込んで作られていた保存食で、昭和の初めごろに商品化され、一般にと広がった。
その後、ニシンが不漁で数の子が高価となったことから、スルメや昆布の割合が増え、味付けも、塩からしょうゆを中心にしたものにと移りながら、道南伝統の味として受け継がれてきている。
数の子のプチプチとした食感とスルメ、昆布の凝縮したうま味が口いっぱいに広がる珍味で、ご飯のお伴としてはもちろん、酒のさかなにもピッタリだ。
1984年創業の竹田食品では、生鮮珍味の総合メーカーとして伝統の松前漬やいか塩辛をはじめ、地元の材料を生かしたさまざまな商品を全国に展開し、道南の味を広めてきた。大きな数の子がゴロッと入った数の子松前は、人気の商品となっている。
価格は、松前漬470グラム化粧箱入り1080円(税込み)、数の子松前420グラム化粧箱入り1620円(同)など。そのほか、いか塩辛や各種の海産珍味がある。
道内各地のデパートや空港売店、土産品店などで販売しており、宅配便などでも対応する。問い合わせや注文は、同社の電話0138(43)1110へ。