先月、某食品卸売会社の展示会を訪れた。会場「プリズムホール」は東京都文京区東京ドームシティ内。言わずと知れた読売巨人軍の本拠地東京ドームを中心に、東京ドームホテルや複合商業施設「LaQua」等があり、都会の真ん中で何と約4万坪もの敷地面積を誇る。年間来訪者数は約3800万人にも及ぶそうだ。「LaQua」にはさまざまなアトラクションのほか、地下1700メートルから湧出した天然温泉が楽しめるスパ施設も。今年5月に開業20周年を迎え、大規模リニューアルが行われたそうで、お惣菜やスイーツなどを販売する「フードゾーン」が新たに誕生。また「フード&レストラン」では約20店舗が新規・改装オープンした。これにより、東京ドームシティ全体の飲食店は、テイクアウトも含め62店舗になったという。
せっかくだから食事をしていこうということになったが、どこにしよう? 以前よく行ったのは、ビール蒸しのエビを手づかみでワシワシ食べる、米国発「BUBBA GUMP SHRIMP TOKYO」や、焼肉の「叙々苑」等。だが、今回は「世界一安いミシュラン星付きレストラン」として名高い、香港発点心専門店「添好運」へ。日本初上陸の際は、日比谷で大行列ができて話題になったが並ぶ気はせず、その後コロナ前にマカオで訪れて以来。新規出店したのだから、久々にあの一番人気メニュー「ベイクド・チャーシュー・パオ」を食べたい!
平日だったので、すんなり入れた。「メロンパンの中にチャーシューあん」が入っていると評されるチャーシュー・パオ、こんなに甘かったっけ?と驚き。だが、香港点心定番のエビ蒸しギョーザ(ハーガオ)やシューマイ、スペアリブの豆鼓蒸しなどは、サスガに安定感のある味わい。
お腹が一杯になったところで、お買い物に出陣!と表に出ると、キャァーっと悲鳴が。至近距離にあるスリル満点のジェットコースター「サンダードルフィン」乗客の声だ。ジェットコースター好きの筆者、当然体験済み。面白かったなぁ…。 次に目指したのは、全国各地から厳選されたお米や食品、雑貨などが並ぶ、「AKOMEYA TOKYO」。ネーミングからも分かる通り、お米に力を入れていて、ご飯のお供も充実している。こちらも新規出店、行かずにはいられない。
以前から輸入食品や調味料の品ぞろえが充実したスーパーマーケット「成城石井」があって便利だったが、輸入食品でおなじみの「カルディ・コーヒーファーム」も新規出店したため、ちょっぴりこだわりの食材の買い出しにピッタリ。あちこちで両腕が重くなるほどお買い物を楽しんだ。
未体験だが、ほかにもお化け屋敷やトロッコなどのアトラクション、バッティングやゴルフなどの屋内型スポーツ施設、ボウリング場まであるらしい。恐るべし、東京ドームシティ!それにしても、「食」は最強のエンターテインメントだ。次は何を食べよう? パエリア?それともタイ料理? 観覧車にも乗って、温泉も入ってみたいな♪
※宿泊料飲施設ジャーナリスト。数多くの取材経験を生かし、旅館・ホテル、レストランのプロデュースやメニュー開発、ホスピタリティ研修なども手掛ける。