充電状況に応じコスト最小化 導入前・後のサポートも万全
パナソニックコンシューマーマーケティング(大阪市中央区)は、今月からEV充電インフラソリューション「Charge―ment(チャージメント)」の展開を開始した。
政府が掲げているグリーン成長戦略において、「2035年までに、乗用車の新車販売でEVの100%を実現できるよう、包括的な措置を講じる」との方向性が示されたことを受け、自動車のEV化が加速していることに加えて、旅館・ホテルなどの宿泊施設では充電設備を複数台にするなど、国内各所で電力設備を増強する動きが目立ち始めている。
その一方で、宿泊客がチェックインした夜間などに充電が集中してしまい、電力使用量のピークが発生するなどの懸念が生じる。
電力の契約については、過去1年間における30分間の電力使用量が最大となった月の電力量によって、翌1年間の毎月の基本料金が決定する「デマンド契約」があるため、電力の使用量を標準化していく運用が重要という。
Charge―mentは、EV充電インフラの導入・運用をワンストップで提供する。EVおよびPHEVの充電の利用状況に合わせて、充電を制御し、電力コストを最小化する機能を備えている点にも注目したい。設置した複数台のEV充電器「ELSEEV(エルシーヴ)」をパナソニックのサーバーに接続し、EVを充電するため、「一斉充電による電力使用料のピークを払拭(ふっしょく)し、基本料金の上昇を抑制する」と同社。
導入前には、パナソニックグループの幅広いラインアップとノウハウから最適なシステムを提案。導入後には、サポートや利用データの分析、改善に加えて、アップデートの案内を行う。
同社では今後も脱酸素社会の実現に貢献するエネルギーソリューションを提供していく方針だ。
この件についての問い合わせ先は、パナソニックコンシューマーマーケティングTEL03(5782)7910。担当・宮川
Charge-mentのイメージ