過去の案件も採用の決め手
デジタルサイネージ(電子看板)やPOSシステムなどの事業を全国展開しているTBグループ(東京都文京区)は近年、宿泊施設向けのカプセルベッド事業に参入。この4月には、「まゆ玉」ブランドで初の直営店となる「まゆ玉キャビン横浜関内」(横浜市)をオープンした。JR関内駅から徒歩1分という好立地。「また、泊まりたくなる」をコンセプトに、1階がカフェ&バー、2階が女性専用フロア、3階が男性専用フロアとファミリールームの合計68のボックスが稼働中だ。
その特徴は、(1)階段から直接的に上段ボックスに入れるY字構造(2)自由に高さ調整できるロールスクリーン(3)通常のカプセルベッドと比べ2割ほど大きな空間サイズなど。また、パーツごとに搬入できるので既存のホテルの宴会場やテナントビルへの導入も容易だ。
まゆ玉キャビン横浜関内は、IoTを駆使した空間造りも特徴で、建物外観の窓に映像が浮かび上がっているように見える「シースルーホテルサイネージ」を展開するほか、トイレやシャワーの空室状況が簡単に分かる「サニタリーサイネージ」を業界初導入した。
テナントビルからカプセルホテルへのコンバージョン工事はミサワホームのグループ会社、ミサワリフォームに依頼。ミサワが手掛けた過去の案件も採用の決め手になった。フロント、カフェ、客室の内装、水回り、配管、配線、照明、空調、テラスなどの工事を担当。「初の直営店だったので工事に不安もあったが、満足できる仕上がり」とTBグループ・まゆ玉部係長の中島佑介氏。「今後2号店、3号店の展開を考えているが、その際はまた、ミサワにお願いしたい」と話す。
この件についての問い合わせ先は、ミサワホーム旅館ホテルリニューアル担当TEL0120(398)330。
「まゆ玉キャビン横浜関内」の導入例