1日で最大20トンに対応
1948年創業の電気給湯機器専業メーカーの日本イトミック(東京都墨田区)は、10月から業務用エコキュート小型機15キロワットシリーズの新機種「CHP―15H2」を発売した。新製品は昨年9月に販売を終了したモデルの後継機種で、同シリーズに相当する機種の交換に対応する。
加熱能力は従来型と同じく、15キロワット。給湯量は1トンから可能で、「1日で最大20トンに対応し、小・中規模の宿泊施設をカバーする」とマーケティング部次長の谷本洋太氏。
熱源機は旧型のサイズを維持しつつ、アンカーの位置などは入れ替えに配慮した。「施設のリニューアルの際には商品選定の選択肢に加えていただければ」と谷本氏。
併せて、新型タンクユニットを開発したことも特徴。高さを2千ミリ以下にするなど、前機種と比較して、体積比で68%にし、小型化を図った。
また、配管の口径を熱源機と同じく25A(外径34ミリ)にしたことで、一度にたくさんの湯を供給することが可能になった。貯湯量はタンクユニット1台で500リットル。
ほかにも、標準仕様で490キロパスカルという高い給湯圧力を採用したため、タンクから離れた場所や階上にも給湯できる。「シャワーはより強く、お風呂の湯はより早くためられる」と話す。
オプションの多機能リモコンを活用することで、定休日などの休止設定や、ピークカット設定など、施設に合わせた活用が見込める。沸かし上げ温度も65~90度の5度刻みで自動設定できる。
この件についての問い合わせ先は、日本イトミックマーケティング部TEL03(3621)2126。
熱源機(左)と貯湯タンク