創業明治40年(1907)、長野県塩尻市に本社を構える龍門堂は、高級漆器や業務用漆器、別注家具を旅館・ホテルに提供している。近年は和風旅館向けのライティングデスクとベッドを開発した。ともに洋家具に和風のテイストを加えるように工夫を凝らした上、高さを従来に比べ低く設計。畳の上でも違和感なく使えるようにした。
ライティングデスク「組子扉 漆梨地プレート」の扉の模様部分には、木曽ひのきを「組子」と言われる釘などを使用しない製法を用い仕上げた。木曽漆器製の梨地プレートを引き出しの扉にはめ込んでいる。
通常700ミリ程度の高さに比べ、新製品は650ミリと低めにした。ライティングデスク用の専用の椅子「喜楽35T」と併せて提案している。
ベッドは、「ヘッドボード金箔(きんぱく)板 黒格子」と「ベッドボトム桧(ひのき)スノコ」を組み合わせ、専用のマットレスと併せて提案している。ヘッドボードは、木曽漆器製の金箔板を背板部分に用い、LED照明で強調した。通常900ミリ程度の高さを、800ミリと低めに設計した。
ベッドボトムは、木曽ひのきのスノコを使用。足元灯に人感センサー付きLED照明を採用し、人の移動時に操作不要で足元を照らすようになっている。通常200ミリの高さを150ミリにし、マットレスと合わせてトータルで高さ350ミリになるよう設計した。
同社では、「お年寄りや小さい子どもも横になりやすい」と狙いをアピールしている。
この件についての問い合わせ先は、龍門堂TEL0264(34)3211。
和室に合うデスクとベッド