神奈川県小田原市にある「江之浦リトリート 凛門(りもん)」は2021年6月のオープン。かんきつ畑の上に建つ全7室のリゾートホテルで、目の前には太平洋の水平線が広がる。
同館は「エシカルであること」をテーマに掲げておりフードロスはもちろん、ゴミを出さないゼロ・ウェイストなどの取り組みを推進し、市の「おだわらSDGsパートナー」に登録。また、小田原箱根商工会議所が主催し、昨年、第1回が開催された「気候変動アワード」では特別賞を受賞している。
館内の建具や家具、小物はすべて天然木を使用。また、エアコンは使用せず、冷水や温水を天井や壁のパネル内に通し、その輻射(ふくしゃ)により冷暖房を行う「パネルシェード」を採用している。
食事は旬の食材や、発酵食品など体にやさしい創作料理を提供。併せて、自己免疫を高めることができる湯治フロアも備えている。
全客室の水回りは利用者の快適性に配慮。バスルームと洗面、トイレをセパレートに配置した。トイレの大便器は単体での美しさ、空間との調和、誰もが分かりやすい操作性にこだわりTOTOの製品を採用。併せて、バスルームの水栓や、シャワーヘッドもTOTO製品となっている。
客室などの大便器は、デザイン性と節水性にすぐれたウォシュレット一体形便器「ネオレストAH」を採用。また、共用トイレの一部には、床の清掃性が高く、連続洗浄が可能な壁掛け大便器セットのフラッシュタンク式を導入した。リモコンはボタンを押すたびに発電し、電池交換が不要な「エコリモコン」が設置されている。
導入にあたっては東京・新宿にあるTOTOのショールームで製品を確認。「きれい除菌水」も決め手になった。「お客さまからは使いづらいという声はない」と瀬戸ひふ美社長。「トイレ空間は常に清潔に保たれている。また、電池交換の手間がないエコリモコンなど運営者側にとって使い勝手が良い製品」と評価している。
設置イメージ
瀬戸社長