宿経営者の悩みの多くは、お金と人です。お金の悩みは宿の財務状況によりさまざまですが、人の悩みはほとんど同じで、料理人と接客の人材不足です。
今後日本全体で人口減少がさらに進むことにより、働く人もお客さまも両方減少することは確かなようです。また、地方によっては著しい人口減少と、若年層の人口流出に歯止めがかからず、自治体そのものの存続が困難だというショッキングな見通しが報道されています。
ということは、今顕在化している人の悩みは、今後も続くどころか、ますます状況が厳しくなるということにつながります。このような外部環境のマイナスの変化がかなりの確率で将来起こり得る。それもいつどれくらいという数字まで予想されています。
このような外部環境の変化は、それぞれの地域によってもある程度見えているものもあれば、突然襲ってくる自然災害もあります。もちろん悪いことばかりではありません。交通アクセスが良くなる等のプラスの将来もあるでしょう。
外部環境以外では、宿の内部環境の将来的変化があります。確実なのは経営者自身が確実に年齢を重ねるということ。後継者がいれば、何年後かには自分と後継者はそれぞれいくつになっているという計算が容易に成り立ちます。
また、長期的な財務の見立ては、数年後の損益計算書と貸借対照表の予想も作成が可能です。
そこでぜひ将来の見立てをひとまず予想し、それを落とし込んでみましょう。
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