謹んで新春のごあいさつを申し上げます。
昨年は日本各地で多くの自然災害に見舞われましたが、当社グループでは、総力を挙げて「お客様第一」を念頭に対応してまいりました。一方、国際情勢においては、治安の改善などにより、ヨーロッパをはじめとして中国、韓国など全般的に完全なる回復基調となりましたが、当社ではヨーロッパを中心としたエアチャーターの拡充やゴールデンウイーク期間の2隻のクルーズチャーター、南極クルーズチャーターなど、大掛かりな試みも成功裏に終わりました。また、年末には、当社専用オリジナル豪華バス「菫(すみれ)」を利用した日本一周ツアーの発表を行いました。振り返れば、多くのことにチャレンジした1年でありました。
当社では、将来に向けて持続的に成長し続ける「骨太企業」へと成長するべく、2017年度から3カ年計画でさまざまな施策に取り組んできましたが、19年度はいよいよ仕上げの年となります。強みである募集型企画旅行は、お客さまの昨今の志向を反映した商品開発に一層注力し、国内・海外全方面においてさらに競争力のあるものに、法人団体や訪日旅行は、募集型企画旅行に次ぐ第二の柱として強化と、最終段階に向けて推し進めてまいります。併せて、このように企業体質改善に着手している時こそ、全グループ従業員は、これまでにとらわれることなく、本来のあるべき姿に向けて、おのおのの持ち場において「業務の棚卸し」を実行することで、真に盤石な組織へと変貌を遂げたいと考えております。
今年は新たな年号となり、東京オリンピック・パラリンピックを来年に控えて、各所においていろいろと活発な動きが予想されます。そんな中で、従業員一人一人が企業家のつもりで主人公意識を持ち、真におもしろみを感じ業務にあたることで、あらゆる変化に対応できる強い企業として発展していくことができると考えます。本年もお客さまの声に耳を傾け、お客さまに満足いただける旅行サービスの提供に心を尽くし、社会に必要とされる企業であり続けるようまい進してまいります。引き続きのご支援、ご鞭撻(べんたつ)をよろしくお願い申し上げます。
阪急交通社社長 松田誠司