人と歴史・自然が共存する大和飛鳥地域は、日本の国が始まった地です。大和飛鳥ニューツーリズムは、この「日本はじまりの地がミライを創る学びの場」になるように、民家ステイの受け入れや人材育成事業を行っています。新型コロナウイルス感染症の拡大により、私たちの普段の生活がいかに大切でかけがえのないものであったかをより実感する日々が続いています。
この厳しい状況下において、よりグローバルな視野を持って問題に対峙する力(Think Globally)と、地域で堅実に活動しながら解決していく力(Act Locally)が必要とされています(=日本人でもあり、地球市民としての自分を意識すること)。「新しい生活様式」を取り入れながらも、人と人とのつながりや触れ合いを失うことがないように、このような大変な時代を生き抜く力を養える場として、大和飛鳥地域へお越しいただけるよう、着実な準備、調整ができるよう鋭意努力しています。
「大和飛鳥を『ミライを創る学びの場』にするための3項目」
1.新型コロナウイルスを「正しく恐れる」取り組み=奈良県立医科大学感染症センターの笠原先生が、実際にホストファミリー宅に訪問し、取り組み内容を確認していただいた上でのアドバイスをもとに、感染症対策ガイドラインを策定しました。また、ホストファミリーに対して、受け入れ前研修を随時実施し、適切な対応を講じて事業を実施します。
2.SDGsの学びを実践できる受け入れの構築=田舎の暮らしの中で実践されているSDGsのターゲット目標は実はたくさんあります。(例:地産地消=(8)働きがいも経済成長も▽共同調理=(12)作る責任使う責任(5)ジェンダー平等の実現(4)質の高い教育、防災(11)住み続けられるまちづくりを▽里山保全=(15)陸の豊かさを守ろう―など)
民家ステイ体験を通して、暮らしの中の工夫次第で、自分の周りの世界にインパクトを与えることができることを段階的に学べるように、事前事後の学習シートもご用意しています。一人一人が、「世界を構成する一員であることを自覚して、行動を起こす」というSDGsの精神は、「自ら考えて行動すること」が求められる民家ステイ体験の理念そのものであると考えます。
3.【2021年スタート】環境教育deウォークラリー×SDGsプログラム=「明日香村を歩いて!見て!触れて、気づいてみようMy SDGs!」をテーマに、オリエンテーリング形式で村内を巡ります。村内の要所にて、村独自の取り組みやSDGsについて学び、自ら気づきを得ることを目的にしています。最後には「大和飛鳥SDGs認定書」を発行します。
時代は移り変わっていきますが、大切なものは変わらない。そして、人と人のつながりをなくしては、誰もが取り残されない幸せな世界はやってきません。当地とのつながりの中、SDGsについての学びを得ることで、一歩先のミライを考えそのミライを創り出す人となるためにも、この大和飛鳥地域で『地球市民』としての新しい第一歩を踏み出してほしいと願っています。
約120軒のホストファミリーを有し、常時350人の受け入れが可能です(広域エリアで受け入れます)。
竹林での里山保全活動