奈良県・大和飛鳥地域
日本の国が始まった地、奈良県で民家ステイと各種体験プログラムの受け入れを行っています。
新型コロナウイルスが、かつてない大きな危機となり、全世界を襲っている中、グローバルな視野をもって問題に対峙(たいじ)する力(Think Globally)と、地域で堅実に活動しながら解決していく力(Act Locally)が、今まで以上に求められています。新学習指導要領で定められた「主体的・対話的で深い学び」とは、そのような人材を育成するための狙いがあると考えられます。
そのためには、「考える」習慣づくりこそが大事だと私たちは考えております。各種プログラムにおいてさまざまな場面で問いかけをし、考えるきっかけを作っています。その経験を通して、「自ら考える力」につなげていくことを目的とした、大和飛鳥地域だからできる三つのプログラムを、自信をもってご提案しています。
(1)「大和・飛鳥 民家ステイ」+SDGs~事前・事後学習を含む包括的なSDGs学び体験~
ホストファミリーの普段の生活の中に入り、家族の1人として過ごすプログラム「民家ステイ」。その滞在中に田舎の暮らしと共にあるSDGsをホストファミリーとの体験を通して学びます。事後に振り返りの時間を設け、普段の暮らしの中でできることを探していき、実践につなげます。
(2)里ぶら・歴史探検ウォーク/SDGs deウォークラリーin明日香~歴史に触れる体験~
約1400年前に、日本国の礎が創られた場所を、地元の人と歩きながら、昔の暮らしと今の暮らしを比較していきます。里ぶらでは、教科書には載っていない逸話、クイズを通して、歴史が身近に感じられる工夫をこらしています。歴史はさまざまなことを私たちに教えてくれます。歴史(自分たちのルーツ)を知り、学ぶことは、よりよい未来を創造する礎になると考えます。
ウォークラリーは、「国づくり」と「町づくり」をテーマに、明日香村の歴史地区を歩きながら、住み続けられるまちや暮らしについて、班に分かれて考察を深めていきます。歴史舞台となった場所に立ち、昔を想像し、問いに答えながら、今と未来について考えるプログラムです。
(3)環境教育/保全プログラム~地域の人・自然と触れながら、里山の自然を守る地域の活動を学びます~
各地域でさまざまな環境問題や里山保全活動に取り組んでいる団体のお手伝いやフィールドの見学、座学を通して、自然を守ることの大切さ、豊かな暮らしとは何かを考えます。SDGsのターゲット目標と照らし合わせながら、未来の飛鳥や自分たちの地域に必要なことは何かの考察も深めます。
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大和飛鳥地域のホストファミリーと家族のように時間を過ごす「大和・飛鳥民家ステイ」。たくさんご予約をいただきながらも、新型コロナウイルス感染症の影響により、昨年は受け入れを実施できませんでした。今年も厳しい状況が続いていますが、「ほんもの」を生徒が体験できる場をなんとしても提供したいと、日帰り体験を新たに設けて受け入れを実施しています。こんな時だからこそ、さまざまな人からいっぱいの愛情を生徒が受け、自信を持って、自分たちの手で未来を切り開いていってほしい。そんな、生徒に寄り添えるような体験を提供し続けていきたいと願っています。
◆受け入れエリアが広域化 新型コロナ感染症の影響により受け入れ規模を縮小し、運営しています(2023年は約300人を想定)。
日本の棚田百選に選ばれている稲渕棚田
▷大和飛鳥ニューツーリズム