謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
はじめに、近畿日本ツーリスト株式会社が新型コロナウイルス関係業務等において、自治体等に対し過大請求を行っていた事案につきましては、お客さま、お取引先および関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを、改めて衷心よりお詫び申し上げます。
現在、調査委員会からの調査報告書の提言を踏まえ再発防止策を策定し、コンプライアンスとガバナンスの両面から企業風土改革を進めております。
この再発防止策の実践の起点として、昨年9月、全グループ会社社員全員を対象に意識調査を実施いたしました。それらをもとに、経営陣と現場社員の直接対話を進める中、全国各地の社員の会社に対する熱い思いに触れることができ、胸を打たれました。
この思いをしっかりと受け止め、本年も引き続き再発防止策を着実に進めていく決意を新たにいたしました。自らが先頭に立ち、「人(意識)の改革」「業務の改革」「組織の改革」の三つの改革を軸とし、社会の皆さまからの信頼回復に向けて、グループ会社一丸となって取り組んでまいります。
新型コロナウイルス感染症の猛威でいったんは消失した観光が、約3年の時間を経て、以前とは異なる様相を呈し始めています。この間に新たな生活様式や働き方が広がり、人々の価値観は「個」と「地球」という大きく異なる価値を重視する傾向にあり、まさに新しい社会が創られようとしています。
当社グループでも、多様化するお客さまのニーズにいち早くお応えできるよう体制を整えるとともに、かつての旅行事業領域を超えた事業ポートフォリオの多様化を図り、社会課題の解決と観光産業全般の発展に貢献してまいります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。