宿泊施設など4100棟が導入
日本システム企画(東京都渋谷区)の「NMRパイプテクター」はホテル・旅館の空調冷温水管、給水管の赤さび劣化を防止し、延命する画期的製品。英国では、バッキンガム宮殿、国会議事堂、大英博物館に設置されているほか、マリオットホテル、マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドンといった5つ星ホテルでも採用されている。
同製品の原理は、NMR共鳴エネルギーにより、水分子間に発生したマイナス電子が赤さびを黒さびに変え、赤水を解消し、配管を保護、延命するというもの。
国内外の導入実績は、宿泊施設に加えて、病院、マンション、学校、工場など4100棟以上。ホテルサーブ渋谷、ホテル椿山荘東京、函館湯の川温泉・湯元啄木亭もユーザーだ。
ホテルサーブ渋谷(運営会社・サーブホテルズ)では、18年の夏に空調冷温水系統(循環水)に同製品を設置した。同社の八木豊社長は採用の経緯について次のように語る。「配管の寿命が来ていたが、全交換するためには、約1年かけて各フロアを順次工事する必要があり、費用も1億円以上かかる。それに対し、NMRパイプテクターの設置工事は熱源設備の根本のパイプに外付けするだけで済んだ。しかも費用は全交換の場合の16分の1だった」「最初は半信半疑だったが、『1年後に効果が認められなかったら全額返金しても良い』とまで言われ、設置をお願いした」
結果については、「満足している。同社独自の特許技術による製品で、実際に効果があった。当ホテルでは空調冷温水系統に設置したが、ホテル・旅館では、給湯・ボイラー系統、給水系統の配管にも効果的だと思う」と話している。
ホテルサーブ渋谷
日本システム企画株式会社