衛生状態を簡単に測定
バイオ技術を生かした各種検査キットなどの販売を手掛けるキッコーマンバイオケミファは、厨房や入浴施設などの衛生状態を現場で簡単に測定できるATPふき取り検査器「ルミテスターPD―30」と検査試薬「ルシパックA3シリーズ」を販売している。
宿泊施設をはじめとした厨房で発生する食中毒。冬場にはノロウイルス食中毒、夏場には微生物による食中毒と、年間を通して食中毒事故のリスクがある。特にノロウイルス食中毒に関しては、従業員の不十分な手洗いが原因である事例が多く報告されている。また、訪日外国人の増加などで利用頻度の高まる温泉施設では、これまで以上にレジオネラ症対策などの衛生管理が求められており、自治体を挙げてレジオネラ症対策に取り組んでいる例もある。
これらのリスクに共通する対応策は「洗浄」で、その正しい洗浄の効果を「見える化」するのが同製品だ。
食品残渣などをはじめとした有機物に含まれるATPを指標として、正しく洗浄が行われているかを数値で把握(洗浄度検査)することができ、数値が高ければ食品残渣や微生物などの汚れが残っていると判断できる。
操作は大変簡単。専用の綿棒で検査箇所を拭き取り、試薬が入ったホルダーに綿棒を戻して反応させ、そのままハンディタイプの測定器、ルミテスターで測定するだけ。測定時間は10秒。専門家でなくても、誰にでも簡単に行えるのが、同製品最大の特徴だ。
今後はこれまで以上に厳しい衛生管理の自主管理が求められ、衛生管理の質が施設の品質につながっていく。厨房や入浴施設の管理に、導入を検討してみてはどうだろうか。