防音性に優れ、傷にも強い
大建工業は、天然木化粧が醸し出す高級感やくつろぎ感のある空間にこだわりのあるラグジュアリーホテル、高級旅館に向けて天然木化粧床材「コミュニケーションタフ防音」を提案している。
従来、宿泊施設で木質床材を設置する場合、防音性能を確保するために床下を二重構造にするなどの防音対策を講じる必要があるが、コストと工期面の負担に加え、天井高が低くなるなどの問題があった。
コミュニケーションタフ防音は、床材基材などに防音性能を高める特殊加工を施しているためカーペットとほぼ同等の厚さ15.5ミリで防音性能が確保できる。また、スラブ層にじか貼りできるので天井高も問題がない。表面材には同社独自のWPC加工を施したため、土足歩行やヒール、キャリーバッグなどによる傷やへこみにも強いという特徴もある。
表面材は国産材の「杉」「栗」を含めた全7樹種と、より高級感を演出できる147ミリ幅をラインアップしている。
2016年4月の発売以来、多くの旅館・ホテルで採用されているが、最近ではこの5月にオープンした大阪ビューホテル本町(大阪市中央区)にも導入された。傷が付きにくく、遮音性が高いことが評価された。カーペットに比べメンテナンスが簡単なうえ、意匠性が高いことも採用の理由だ。
併せて、旅館タイプの和洋室に機械すき和紙でできた畳表「健やかおもて・清流」も導入されている。清流は緻密でシンプルな美しい織り目が売りで、い草に比べて汚れに強い。変色しにくいうえ、ダニやカビの発生が少ない特徴がある。
大阪ビューホテル本町も採用