世界水泳、高校野球、世界陸上、バスケワールドカップなどスポーツイベントが目白押しだった暑い夏。うまくいった選手もうまくいかなかった選手も全身全霊で立ち向かう姿に心が揺れた。暑いけれど楽しく忘れられない夏となったのは私だけではないと思う。
必死の選手たちを見るにつけ思い出すのは、小学校時代の恩師が通信簿に必ず書いてくれた言葉「継続は力なり」。明治28年広島生まれの仏教家、住岡夜晃氏の著書「讃嘆の詩」の一文、「青年よ強くなれ。牛のごとく、象のごとく、強くなれ。真に強いとは、一道を生きぬくことである。性格の弱さ悲しむなかれ。性格の強さ必ずしも誇るに足らず。念願は人格を決定す。継続は力なり。真の強さは正しい念願を貫くにある。怒って腕力をふるうがごときは弱者のいたれるものである。悪友の誘惑によって堕落するがごときは弱者の標本である。青年よ強くなれ。大きくなれ。」の中にある言葉だ。
いろいろな人が口にし、また、いろいろなところで活字になっている言葉ではある。その真の意味を理解し真摯(しんし)に実行することの難しさは計り知れないが、経営においても生かしたい原則だ。
この原則を経営に生かすために必要ないくつかの要素を挙げてみる。
(1)成功を収めるためには、明確なビジョンと長期的な目標が必要だ。その上で目標に向かって継続的に努力を重ねることが重要となる。従業員や関係者とビジョンを共有し、共感を得ることも大切だ。
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