ちまたではGDPが世界4位の国になってしまったとか、国民1人当たりGDPが世界32位になってしまって日本はどうなってしまうのかなどなど暗いニュースには事欠かない。しかし、少子高齢化国家創造を世界の先頭で進めているので当たり前の話ではある。「だからどうした、そんな話題はもうよさないか。本気で反転するための方策を考え実行しようよ。反転できたら先進モデル国家になれるぞ」と思ってしまうのは私だけではないと思う。
国家にとっても個人にとっても危機と好機が背中合わせなのは今に始まったことではない。危機をあおる側にいるよりも、好機を敏感に捉える側にいたいものだ。新たな一歩(昨日までとは違う自分になるための一歩)を踏み出すことはいつでも誰にでも可能だ。じっとしていて後悔することだけはしたくはない。周りの出来事や物事に惑わされず確実に進みたいものだ。そこで必要なことは何かを考えてみた。
第1に観察力を養うこと(観↓見る。みわたす。↓観察↓物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること)。
日常生活の中で、自分の周りにある物や事や人を注意深く観察し文字や絵に起こしたり数字を使いデータ化したりすることで、観察力を養うことができる。スマホを使うのは写真程度にとどめノートやメモ帳に自筆で記入するとなおさらいい。
そして、さまざまな活用可能な情報源からの情報と照らし合わせたりすることにより、観察力を高めることができる。
第2に洞察力を磨くこと(洞↓つらぬく。つき通す。↓洞察↓物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見抜くこと。見通すこと)。
高まった観察力で獲得した情報などを基に仮説を立てることで、さらに物事の本質を見抜く力を養うことができる。
第3に洞観力をものにすること(洞観↓見抜くこと。見通すこと。また、推理や思考によらず、直観で本質を悟ること)。
冷静かつ慎重に、ちょっとした変化に気付くための行動を反復することが求められる。
具体的な訓練にはヒューマンウォッチング(人間観察)が最適ではないだろうか。人々の行動や表情を注意深く観察することで、その人物の性格や感情を推測する技術のことだ。例えば、人々がどのように歩いたり、話したり、身振り手振りをしたりするかを観察することで、その人物の性格や感情を推測することが可能となる。以前から、ビジネスや心理学、マーケティングなどの分野で活用されている。
待ち合わせのスタバのテラスの席なんかがお手軽に実践できる場所。物事や出来事や人物を自分の五感で捉え、その本質や裏側を見通し、悟ることができたら面白いだろうな。マスコミや世相や他人に惑わされない自分になれたらいいなと思い続けて、いまだになれない自分がいるのではあります。精進あるのみ。 (EHS研究所会長)